ルパート・サンダース監督『スノーホワイト』

去年(2012)の6月に劇場公開された映画。だれでも知っているグリム童話の「白雪姫」なんだけど、見ていて○○みたいと思ったところが多かった。はじめは、まるで「マッドマックス」やなと言っていたし「指輪物語」や「ロビンフッド」ぽくもあった。
暗い森で白雪姫が髪をなびかせながら動物たちと奥へ奥へと走るシーンは、うちにある「白雪姫」の絵本(アンジェラ・バレット)と同じ。暗い森と走る姫。

継母(シャーリーズ・セロン)のワルぶりが貫禄があった。若い女性の血で補って若さを保っていて美しいときも、老いが表れ最後には老婆になるすさまじい場面もよくやっていた。スノーホワイト(クリステン・スチュワート)は美しく逞しい役をよくやっていたけど、主役はどっちかというと貫禄でシャーリーズ・セロン。

ともに戦ってきた猟師のエリック(クリス・ヘムズワース)がキスして姫が甦るのがおもしろかった。王子様がやってくるのを待っているのではなく、ともに戦った彼のキス。それでもキスされたとき甦るのではないのがおもしろかった。即位してから遅れてきたエリックの顔を見てちらっと笑うところがよかった。