「源氏物語」とは全然関係なくミクシィの日記コメントに、ある男性の顔が〈末摘花〉に似ているとあって、納得の二人の笑い方がえげつない(笑)。そのあとにわたしが無粋にも「源氏物語」のなんて言ってしまった。Cさん、「こりゃkumikoさんはこれを知らんな」と思ったらしく、すぐに大和和紀さんのマンガ「あさきゆめみし」全13冊を送ってくれた。出ているのは昔から知っていたが面倒くさくて読まなかっただけ(負け惜しみ)。
発行日を見たら1980年である。
山岸凉子の『日出処の天子』(ひいづるところのてんし)も同じころだったと思う。こちらのほうはしっかりはまって出るたびに買っていた。わたしらは「ところてん」といい、本屋のおっちゃんは「ひでしょ」と言っていた。しょうもないこと覚えているね。
わたしの聖徳太子についての知識はこの本で得たものである。そのころはよく奈良や法隆寺へ行ってたから。
「源氏物語」のほうは、若いころから10年置きくらいに与謝野晶子と谷崎潤一郎と円地文子の現代語訳を読んでいたし、橋本治の「窯変 源氏物語」だって全部読んでいる。それでマンガを読むまでもないと思っていたのだろう。
最近また源氏物語を読もうかなと思ったのは、本の整理をしていて岩波文庫の古いやつを捨てたから。
ちょうどいいタイミングで貸してもらったので、次に読みたくなるまでこれでいこう。
絵がとても美しくて話がわかりやすい。知っていた知識で補うこともできるし、このクソ忙しさの中で読むにはちょうどよい。美しい日本語が読みたくなったら青空文庫に与謝野晶子訳がある。