第11回関西翻訳ミステリー読書会に行った。わたしの参加は8回目。
課題本のギリアン・フリン「冥闇」(めいあん)をぎりぎりで読み終って、昨日感想を書いた。
翻訳者の中谷友紀子さんが参加されていていろいろとお話あり。「冥闇」が映画化されるそうである。リビーにはシャーリーズ・セロンという話があるとのこと。
まず参加者全員が順番に感想を述べるのだが、読み始めるときは鬱陶しかったが、読み出したら良くなったとほとんどが肯定的だった。わたしも主人公リビーと身長が同じなことろに好意を持ったと言って笑いをとりました(笑)。
主催者から入り口で渡された資料のうちの一枚。1985年1月、母パディ32歳、長男ベン15歳の事件のあった日の出来事を時間の推移にそって書き出した表組である。大変な労作だ。それにそって意見が交わされた。
32歳で15歳の息子とは17歳で産んだのかと表にすると一目瞭然で、いろんな意見が述べられた。
リビーはぐうたら暮らしをしてきたけど、いざとなると賢い人だとみんな言ってた。
わたしにとってカンザスは映画「オズの魔法使い」で竜巻があったところ(最後のセリフ「わたしはカンザスに帰ります」がお気に入り)で、本書でリビーが家の中を逃げるシーンがあり、逃げこんだところが地下の竜巻シェルターだった。というようなことを発言した。ミステリーから遠く離れて(笑)。
そしてまたカンザス州はサラ・パレツキーの生まれたところ。この機会にとサラ・パレツキーの「ブラッディカンザス」を出してきたのでもう一度読み返そうと思っている。「冥闇」を頭に入れて読めばカンザスへの理解が深まりそう。
(中谷友紀子訳 小学館文庫 924円+税)