ジェームズ・L・ブルックス監督・脚本・製作『恋愛小説家』

1997年製作のずいぶんと評判になった映画で、見に行きたいと言いながら行かず、レンタル屋に行こうと言いつつ行かずに終っていた。いろんなもので読んでいるからストーリーも知っているし。とはいえ、ジャック・ニコルソンの恋する男の表情を見るだけでも見てよかった。なんせ16年前の映画だからゲイの青年のあつかいがちょっとぎこちない。

メルヴィン(ジャック・ニコルソン)はベテランのロマンス小説作家で、たしか62冊出したとか言ってた。極度の潔癖性ですぐに手を洗うが、洗面所には石けんがいっぱい入っていて一度使うとすぐに捨ててしまう。
ランチを食べに行くのもナイフとフォークを持参する。気ままな客でウェイトレスのキャロル(ヘレン・ハント)が食事を運んでくるのが気に入っている。

隣の部屋に住むのがゲイの画家サイモンと小さい犬で、メルヴィンはじゃれてきた犬をゴミ箱に放り込むなど、諍いが絶えない。
強盗に入られたサイモンは大けがして入院。メルヴィンは犬を預かることになる。犬と仲良くなるメルヴィン。
キャロルには喘息とアレルギーの病弱な息子がいて母親と3人暮らし。キャロルは看病で店を休むとメルヴィルは彼女の給仕でないとご飯が食べられないので、編集者に頼んで優秀な医者をキャロルの家に派遣する。

入院費がかさんで親に援助を頼むより仕方なくなったサイモンを車に乗せ、メルヴィンとキャロルはボルチモアへ連れて行く。二人は着替えて出かけせっかくのロマンチックムードになったのにレストランで喧嘩。ホテルにひとりもどったキャロルの背中を見たサイモンは絵を描く気持ちが復活して、親に会うのを取りやめて画業で頑張ろうと決意。

家にもどると住まいを失ったサイモンを当分のあいだ同居人にすることに。
そしてサイモンの言葉に励まされて真夜中キャロルに会いに行く。
朝の5時に開くパン屋にパンを買いに行こう。