タランティーノの映画は「レザボア・ドッグス」(1992)「パルプ・フィクション」(1994)「ジャッキー・ブラウン」(1997)と初期の3本しか見ていない。3本ともよかったのに映画館に行かないようになって、レンタル屋も行かなくなって。最近は貸していただいたのを見ているばかりなのだがそこに入っていなかったし。
昨夜つれづれなるままにツイッターをひもといていたら、映画「風立ちぬ」について活発な女性のツイートがあった。彼女のブログにリンクしてあったので読んだら、「イングロリアス・バスターズ」の後にこんな第二次世界大戦映画を作っていいのかという一行があった。そう言われても「イングロリアス・バスターズ」(2009)を見ていない。映画のタイトルも知らなかった(恥)。
実は、わたしは「ナウシカ」の本を読んだだけで宮崎監督とは合わないのがわかったので、ずっと彼の映画にも無関心できた。「風立ちぬ」も見る気はない。でもまわりではえらい人気である。ツイッターでも褒めている人ばかりと言ってもいいくらいだ。
ということで、わたしは「風立ちぬ」は見ないけれども、こんなに素敵な女性が褒めているのだから「イングロリアス・バスターズ」のほうは見ようと、今日借りてきて見終わったところ。長さを感じないで最後まで見入った。
1941年、フランスの牧場は一見のどかであるがナチスに占領されている。主人が働いているところへユダヤハンターと言われているナチの将校がやってくる。牛乳を飲みながらゆっくりとパイプを吹かし農夫を追いつめてゆき、ユダヤ人一家を床下にかくまっていると言わせて銃の乱射。かくまわれていた一家の娘ただ一人が走って逃げのびる。
1944年、連合軍のノルマンディ上陸作戦後、アメリカ兵がヨーロッパで戦うが、アルド・レイン(ブラッド・ピット)率いるユダヤ系アメリカ人の軍団「バスターズ」が活躍する。「1人につき100人の頭の皮を持ってこい」という隊長。ほんまに頭の皮を剥ぐ隊員。フランスにずっといてナチスの兵士を殺してきたバスターズはナチスの側にもよく知られるようになった。
逃げおおせた少女はエマニュエルと名前を変えパリで叔母の遺産の映画館を経営している。映画館の前で声をかけてきたのはナチの英雄で、その活躍が映画化されたのをプレミア上映するのに、この映画館を使うことにする。ヒトラーをはじめナチスの重要人物がくることになった。
エマニュエルはナチスへの復讐を計画する。思いもよらぬ大掛かりな映写会となり、バスターズも関わり、ユダヤハンターの将校も加わり、さまざまな思いと行動でクライマックスへ向かう。
第二次世界大戦とはどんなものだったかをタランティーノは描いてみせた。