歯科治療終了

昨年末に犬歯の歯茎が腫れたのからはじまって、40年前に治療した奥歯4本が虫歯になっているのを治療して、転んで亀裂が入ったために抜いた前歯の治療までがすべて完了。今日は口の中全体を検査して清潔にしてもらった。

歯の治療をしてもらうとき、口の中に器具が入れられるとゲーとなる癖があった。小さなときにジフテリアに罹って1カ月入院した。医者が口中に金属の板状のものを入れて咽喉の状態を診る。それがいやでいやで咽喉と歯の検査はいつも逃げたかった。
ここ20年くらいは歯医者の椅子のせいか、トシのせいかあまりゲーとならなくなってはいたがたまになる。今回は歯医者さんにまかせている安心感があったせいか、全然ならなかった。口中のレントゲンも大丈夫だった。

姉の夫が亡くなって6年経った。この6年の姉の暮らしを見ていると年齢を重ねるのは新しい体験をしていくことだとつくづく感じる。徐々に体が弱っていく。血圧をはじめとして体の状態がにぶくなる。足をはじめとして節々が弱る。記憶力が落ちているしすぐに物忘れする。それでも一人暮らしなので日常生活をきちんとやっている。
人生の先輩を眺めているわけだ。わたしはああはならへんようにしよと思っていることがあり、そうもいかんやろなとも思う。まあ乙女心は失わずに(笑)。

今年の春のお彼岸の日に、周囲の人たちと同じようにうきうきと御堂筋を歩いていて歩道の石の隙間に靴の先がつまづいてこけた。ばたんと手を伸ばしてべたっとこけたので、周りの人たちがびっくり。目の前の男子2人が助け起こしてくれた。以前のわたしならこけただけですんだが、今回は歯をぶつけて唇から血が出た。前歯がぐらついているいやな感じ。

ちょうど翌々の月曜日に歯科の予約がしてあった。歯医者さんにこの歯は諦めるしかないよと言われてショック。応急処置をしてもらって、歯肉が落ち着くまで他の歯の治療をして、それからどうするか考えましょうとのこと。
長いことかかったが他の歯が片付き、気がかりだった前歯の治療も終わった。見た目には全然義歯だとはわからない。

「80歳で20本を目標に歯を磨きましょう」とかいうけれど、いうは易しだよね。わたしはクリアできるわと思っていたけど、こうして1本減ったんだし。まあ、気持ちだけは若く持って、歩くのはゆっくりと落ち着いて。