『エデンより彼方に』をいま見てよかった

昨夜『エデンより彼方に』を見てすぐに感想を書いた。いつものことだが、あとで読んだらストーリーを書くことばかりに気を使い、自分の感想が不足しているのに気がついた。今夜は同じトッド・ヘインズ監督のボブ・ディランを描いた映画『アイム・ノット・ゼア』(ケイト・ブランシェットがディラン役!)を見たのだが、こちらはもう一度見てから感想を書くことにして、今日は昨日の続き。

Sさんがこの映画のことを教えてくれたときに見ていたらどうだったろう。いまのような気持ちでは見ていなかったような気がする。
Sさんはその後自分が夢中だった秋月こおの作品『富士見2丁目シリーズ』を教えてくれた。愛し合う二人の若い音楽家(指揮者とバイオリニスト)の音楽への精進と愛の生活が描かれたシリーズ。これがわたしのBLへの目覚めだった。10巻くらいは買っていたと思う。毎度同じようなものだが、音楽への愛と知識も勉強になったし、ベッドシーンもなかなか素敵で、ロマンチック大好きなわたしは連載されていた『小説ジュネ』も毎号買うことになった。
最近はたまにハーレクインぽいのを訳者さんにいただいて読んでいる。どっちかというと、西洋ものが好きだ。だから『エデンより彼方に』も『キャロル』も大好き。

もともとプルースト、ジャン・ジュネ、ジャン・コクトーに心酔していたから素質はあったんだけど、『富士見2丁目シリーズ』で目が覚めたのはほんとで、『キャロル』に続き『エデンより彼方に』をいま見てほんとによかった。