デヴィッド・ヒューソン『キリング 2 捜査』

昨日本を送っていただいのを超特急で読んでしまった。地下鉄を待つ間、電車に乗ってから、SUBで演奏がはじまるのを待ちながら、ずっと読んでいた。もちろん家でお昼は個食だったので食べながら、会報のコピーをとりながら、ずっと読んでいた。そう、昨夜寝る前も。落ち着きのないことはなはだしい。自分のミーハー魂に自信を持った(爆)

デンマーク警察の女性警部補サラ・ルンドは、スウェーデンに結婚を約束した相手がおり、前夫との息子マークといっしょにスウェーデンに移住する予定なのに、この事件のために出発を一日延ばしにしている。そのたびに温厚なベングト・ロースリングに謝っている。スウェーデンでの家族友人たちとのお披露目の日もせまっている。どないすんねん、サラ。
19歳のナナには秘密があった。その秘密をサラと新任のイエン・マイヤとが探る。サラとマイヤとの間は最初のうち険悪になったりしたが、いまはお互いに認め合ったはぐれ者どうしの友情も芽生える。
教師に疑いがかかったのを知ったナナの父が勝手に恨みを晴らそうとして迷走。教師への疑いが晴れると一転、異なった容疑者が浮かぶ。
その間に市長候補ハートマンへの嫌疑が浮上。
サラは古いコートの下にフェロー諸島産の手編みセーターを着て、髪は無造作に結んだポニーテール。このドラマが放映されたお陰でセーターは売り切れ、生産が追いつかなくなったそうな。

おもしろかった。どんどん読んでしまった。毎月1冊出るそうである。3月、4月が待ち遠しい。「キリング」を楽しむ春、早くこい。
(山本やよい訳 ハヤカワ文庫 880円+税)