SUBの年末セッション

帰っても耳と心からジャズが離れなくて、さっきからニーナ・シモンを次々に聞いている。60年代、最初に持っていたジャズボーカルのレコードがニーナ・シモンで、タイトルを忘れてしまったが、一枚のレコードをすり減るほど何度も聞いていた。歌はけっこう覚えていてときどき歌っている。名盤として名前があるものではなかった。もともと弟のものでうれしそうに持っていたのを取り上げて返さなかったのだ。

今夜は出かけようと突然決め、あわててご飯を食べてSUBの年末セッションに行った。
竹田一彦さんのギター、矢藤亜沙巳さんのピアノ、千北祐輔さんのベースと、長谷川朗さんのサックスで、途中からドラムとクラリネットが入って楽しくも美しい演奏を聞かせてもらった。千北さんと矢藤さんは大阪出身だが東京で活躍されている。帰省されたのを長谷川さんが誘ってのライブである。
竹田さんのギターのお弟子さんたちが来られていて客席も賑やかだった。「弟子というよりファンです」という彼女らを〈竹田ガールス〉やなと思った。すごく慕っている感じが気持ちよい。
ギターを弾く竹田さんの指をじっと見ていたらほんまに繊細に動く。千北さんの力強い強烈な個性のベース。矢藤さんのピアノに新しいものを感じた。長谷川さんの演奏を来年はもっと聞こうと思った。ほんまに良い夜を過ごさせてもらった。