イギリス児童文学に惹かれていたころ

先日「ナルニア国物語 第一章:ライオンと魔女」をDVDで見て思い出した。このシリーズは岩波書店から出ていた瀬田貞二訳のを70年代に読んでいる。おもしろかったなぁ。

幼年時代は「小公女」「秘密の花園」「リンバロストの乙女」「あしながおじさん」を何度も読んで、もの思いにふけっていた。この4冊はいまもわたしの聖典である。これにプラス、ドロシー・L・セイヤーズ「学寮祭の夜」(ミステリだけど乙女もの)。

イギリス児童文学を意識して読み出したのはいつごろからかしら。旭屋のこどもの本棚の前に立って次はなにを読むか探したのと、新刊案内や新聞広告を見て曾根崎書店に注文していた。岩波書店、評論社、福音館が多かったかな。
「ホビットの冒険」がいちばん気に入っていたが、その次はなんだったろう。ボストン夫人の「グリーン・ノウ」シリーズ、アラン・ガーナーは「ふくろう模様の皿」がお気に入りだった。ビアトリクス・ポター「ピーター・ラビット」シリーズ、アーサー・ランサム「ツバメ号とアマゾン号」シリーズ、ウィリアム・メイン「砂」。

その後、縁あって「イギリス児童文学研究会 ホビットの会」に入会し、毎月一人の作家の訳された本を全部読んでくるという荒技の数年間であった。それまで図書館にあまり縁がなかったが、そこにある本だけでなく、カードをめくって古い本を出してもらったりすることを覚えた。コンピュータシステムになってなかった時代。
ここで、アリソン・アトリー「時の旅人」(猫の花子はわたしの声が好きなので「グレイラビット」シリーズをよく読んでやったものだ)、スーザン・クーパー「闇の戦い」シリーズ、アーシュラ・K・ル=グウィン「ゲド戦記」シリーズ。

図書館で見つけた、ルーマー・ゴッデンのバレエや人形の物語、のちにサラ・パレツキーが引用したのを読んで知ったE・B・ホワイト「シャーロットのおくりもの」もお気に入り。おっと、この二人はイギリスではなかったかしら。
ぱっぱと思い出した本のタイトルを書いた。まだ出てくると思う。