またまた四方田さんの本 『人、中年に到る』

四方田さんの本をしつこく読んでいる。
わたしの仕事コーナーに本が積み上がった。買った本が何冊になったかなあ。まだ10冊はないなあ。図書館で借りた本が3冊ある。読んで気に入ったら買う。
わたしは図書館で借りるより古本でいいから買うほうである。自分のものにした本がいとしい(笑)。それでいて読み終わると人に貸したりあげたりするのだが。置く場所がないから「これっ」と思わない本は泣く泣く処分する。

今日目が覚めて読んだ本は図書館で借りた『人、中年に到る』(白水社)である。この本も自分で持っていたい。
いい言葉があったので引用。
【だが書物などその土地の図書館に行って読めばいいと嘯(うそぶ)く者たちには、わたしが長年慣れ親しんできた書物の物理的実在から立ち上がるオウラを理解することはできないだろう。書物とは情報の束でもなければ、文字の収蔵庫でもない。それは読むという意思に応えるために物質的に結晶した、書く意思にほかならない。】

今日アマゾン中古本から届いた本は、四方田犬彦・鷲谷 花 編集『戦う女たち 日本映画の女性アクション』(2009 作品社)。少々汚れていてもいいやと思ったが、まるで新本のようにきれいでうれしい。ちょっと開いたら「緋牡丹お竜」についての一章があった。お竜さんの映画は全部見ている。日本映画はよく知らないのでここから入り込むことにしよう。四方田さんの文章タイトルは「女の戦いはなぜ悲しいのか」である。ぐさっときた。