緋牡丹博徒シリーズ第4弾は『緋牡丹博徒 二代目襲名』。原作が火野葦平。しっかりとした物語で見ごたえがあった。
お竜は矢野組二代目襲名のために不死身の富士松(待田京介)を連れて故郷の熊本へ戻ってきた。馬車に乗ると一目でお竜さんに惚れたという男(津川雅彦)につきまとわれる。馬車を追い越して騎乗の男が行き、その後をたくさんの男たちが馬車で追いかける。男どもを追い払い撃たれた男(半次)を病院へ連れて行き事情を聞き、金を預かって雪江に届ける。
川辺親分(嵐寛寿郎)はお竜の帰郷を喜び、いまの北九州の状況を話す。いままで石炭を運ぶのは川舟を使っていたのを列車輸送にするために鉄道を敷設しているところで、川辺組と危機感をもつ川船頭たちはトラブルを繰り返していた。
石炭の需要は増すばかり、本庁からは催促がきていて鉄道局の役人は川辺をせっつく。そこへ現れたのが荒木田組で、暴力を陰で使いながら権利を奪おうとする。
雪江の兄八代(高倉健)は刑務所からお前はカタギと結婚するようにと言い聞かせてきた。「馬鹿は俺一人で沢山だぜ」。
川辺親分が矢野組に後をまかせると言って亡くなったあと、お竜は矢野組一家の親分として川筋で働く。
大阪からやってきたお神楽のおたか(清川虹子)が襲名披露の座や最後の殴り込みで貫禄を示す。
喧嘩状を渡したお竜と八代はともに戦い荒木田をやっつける。妹を幸せにすると誓った半次と富士松に抱かれ、なお続くお竜の戦いを見つめながら死んでいく八代。
お竜は故郷を出て再び旅に出る。
8作中4本を続けて見たので明日は休む。