こういうときの読書、レジナルド・ヒル『完璧な絵画』

昨日は関電前抗議行動で一人の男性が警察に不当逮捕された。今日は天満署前で抗議集会が行われた。わたしは膝が悪いから何時間も立っているのがしんどいし、なにかあれば足手まといだから行かなかった。だが、昨日も今日もIWJによりユーストで報道されているから家のパソコンで見られる。その上にツイッター上でいろんな目撃者の体験談やそれをふまえた意見が読める。家で気をもんでいると気持ちがざわざわする。
今日はツイッターを読むほかはミステリを読んでいた。なんや、いつもと変わらんやん(笑)。

ずっと精神安定用に読んでいた本は少女小説だったが、最近はレジナルド・ヒルの本が多い。どの本でも効くのだが特に「完璧な絵画」がいい。ヨークシャーの田舎エンスクームに派遣されている巡査が行方不明になる。いろいろあってウィールド部長刑事、パスコー主任警部、それにダルジール警視までが出向く。
お伽噺に出てくるようなエンスクームの村、そしてそれまでばらばらだった男女が最後にはお伽噺のように結びつく。うっとおしいやつと思っていた相手のことがだんだんわかって恋になる。
孤独に暮らしているゲイのウィールドと村で古書の通信販売をしているディッグウィードとが最後には誤解が解けていっしょに住もうと決めるところがすごく好き。ウィールドに幸せになってほしいと願う乙女心(笑)。

あちこちめくって最後のところを読んで気分がよくなって家事をやって買い物に行った。それからは新しい本、ヘニング・マンケル「ファイアーウォール」を読み出した。これが最初っからおもしろくってたまらない。クルト・ヴァランダー刑事は健在。
(レジナルド・ヒル「完璧な絵画」秋津知子訳 ハヤカワミステリ 1400円+税 / ヘニング・マンケル「ファイアーウォール 上下」 柳沢由美子訳 創元推理文庫 各1200円+税)