吉田喜重監督『鏡の女たち』

まだ「エロス+虐殺」を消化しきってないのに、見たい欲が高まって「鏡の女たち」のDVDを購入。今日中に届くとのことで昼と夕方と2回郵便受けを見に行った。晩ご飯後すぐに見た。

「鏡の女たち」は2002年の作品。
東京の閑静な住宅街に夫を亡くしたあと一人で住む女性 愛(岡田茉莉子)のところへ、娘 美和(田中好子)の母子手帳を持った女が見つかったと連絡があった。20年前に家出した娘はその4年後に出産したが赤ん坊を置いて失踪したままである。訪ねると正子と名乗ったその女性は記憶を失ったまま自分は誰かわからない。愛はアメリカ留学中の孫 夏来(一色紗英)に連絡する。

アパートで家と同じように割った跡のついた鏡を見て自分の娘と確信する母。
祖母をママと呼んで育った孫の夏来は自分を産んだ母が現れたと聞いて驚く。
三人はルーツの広島に旅立った。

メイキングを見たら、吉田監督が自身が原爆を描くことについて謙虚なコメントを述べていた。
「ヒロシマわが愛 二十四時間の情事」をわたしは封切りで見た。1959年にアラン・レネがヒロシマを語った。2002年に吉田喜重「鏡の女たち」がヒロシマを語った。