表紙をめくるとすぐに、サラ・パレツキーさんの日本読者に向けた温かい気持ちが伝わる「三十周年に寄せて——日本の読者のみなさまへ」がある。
読み出したらかなり読んだことがあるのに気がついた。第一部は4作中3作は読んだことがある。残念ながらブログをはじめる以前に読んでいるので感想が残っていない。会報のバックナンバーを調べれば出てくると思うのだが。
第一部 V・I・ウォーショースキーの事件簿
追憶の譜面 《ミステリマガジン》1997年1月号で読んだ
売名作戦 《ミステリマガジン》1997年11月号で読んだ
※2002年にサラ・パレツキー自身が自費出版した「V.I. ×2」(2002)に入っている
フォト・フィニッシュ 《ジャーロ》2001年春号で読んだ
※2002年にサラ・パレツキー自身が自費出版した「V.I. ×2」(2002)に入っている
V・I・ウォーショースキー最初の事件 ◎初紹介
※上の「V.I. ×2」に本作品を加えて「V.I. ×3」(2007)として自費出版された
第二部 ウィンディシティ・ブルース
命をひとくち 《ミステリマガジン》1998年9月号で読んだ
スライドショー ◎初紹介
フロイトに捧げる決闘 《ミステリマガジン》1994年11月号で読んだ
偉大なるテツジ ◎初紹介
分析検査 武田ランダムハウスジャパン《主婦に捧げる犯罪》2006年に読んだ
第三部 ボーナス・トラック
ポスター・チャイルド ◎最新の作品
以上を目次とタイトル裏から書き出したら落ち着いた。これで古い雑誌を捨てることができる。ヴィクものが少ないけど、「V・I・ウォーショースキー最初の事件」が楽しいので充分むくわれた。
そして、「ポスター・チャイルド」では、ますますサラ・パレツキーが元気であることがわかってうれしい。
※「V.I. ×2」が2002年に自費出版されたことを知ったとき、ヴィク・ファン・クラブ会員の一人がまとめてネット購入してほとんど全員が手に入れた。「V.I. ×3」のときは知らなかった。
(山本やよい訳 ハヤカワ文庫 900円+税)