山田真医師がMBSラジオニュース〈たね蒔きジャーナル〉に電話出演

福島で子供の健康相談活動をしている医師の山田真さんから、最近読んだミステリの感想と大阪のラジオ局MBSの〈たね蒔きジャーナル〉に電話出演を知らせるファックスが入った。福島のことを話すと書いてあったので、絶対聞かなきゃと思い、ヴィク・ファン・クラブの関西メンバーにラジオを聞いてねとメールした。ツイッターにも3日間ツイートした。放送が終わったらすぐに聞いた会員から感想メールが入っている。

もう10年くらいのつきあいになるが、山田さんとわたしはミステリファン仲間である。かなり好みが違っていて、お互いに自分のほうが趣味がいいと思っている(笑)。とはいえ、わたしはグレッグ・ルッカとヘニング・マンケルを教えてもらったことに感謝している。今回の山田さん推薦は「特捜部Q キジ殺し」(ユッシ・エーズラ・オールスン)である。「二流小説家」はあかんらしい。わたしは両方とも読んでないからわからないが、どちらかというと後者のほうが好みだと思うのだが。でも、ここは敬意を表して「特捜部Q キジ殺し」(ハヤカワポケミス)を買おうと思う。

さて、放送は9時半からとまたお知らせをいただき、ラジオの前で待っていて聞いた。この番組はときどき聞いているが、女性キャスターが司会をしている。木曜日だけが違っていて男性である。ちょっと挑発的な聞き方が気になったが、山田さんはいつものように落ち着いて話されていた。

東京で医師をしていること、いままでも森永ヒ素ミルク事件などで闘ってきたことが前置き。
去年の5月に現地の人からの要請で福島に行き、それから10回くらい相談会をやって1000人を超す人たちと面談してきた。6月に福島に住んでいて大丈夫かと聞かれ、避難したほうがよいと返事した。9月以降は避難できる人は避難して、事情があって避難できない人が残った。そこで、子どもたちを夏休みだけでも県外に出すこと、どういう生活をしたらいいかなどを話している。
9月に福島で国際会議が開かれ、国際的なレベルで「政府の対応がよかったから今も将来も心配ない」と決められてしまった。
いま、福島市内は戒厳令状態である。放射能の話題が出せない。心配が口に出せない。あきらめ、絶望し、「福島は安全、大丈夫」と思いこもうとしている。

こういう話であった。
わたしはなにをしたらいいのだろう。ともかくも原発再稼働に反対して、明日は関電前で抗議集会、あさってはデモに行きます。