ジョー・ゴアズ追悼

ジョー・ゴアズが亡くなったと昨日のツイッターに書き込みがあった。最後まで現役と書いてあった。「スペード&アーチャー探偵事務所」を読んだのはほぼ一年前の2009年12月だ。すごい力のこもった作品だった。

いま著作目録を見ているが、わたしが読んだのはほとんど「ダン・カーニー探偵事務所」ものだ。当時は孤立したミステリファンでただ好きでひたすら読んでいたが、ヴィク・ファン・クラブを発足させてからミステリ評論家の広辻万紀さんと知り合って孤独ではなくなった。広辻さんは早く亡くなってしまわれたが、彼女と女性探偵ものやその他のハードボイルドミステリについて語り合ったのが忘れられない。
広辻さんはヴィク・ファン・クラブのサイト中にある「パレツキーズ・アイ」でジョー・ゴアズ作品に登場する女性たちについて熱く語っている。

ジョー・ゴアズはハメットに対する熱い思いで知られている。わたしは「ハメット」を1985年に出たのを読んだと思うのだが、いま思い出せない。それよか映画「ハメット」のほうをよく覚えている。あんまり評判はよくなかったと思うのだが、わたしは好きだった。
ここにある「ダン・カーニー探偵事務所」と「スペード&アーチャー探偵事務所」を追悼読書してジョー・ゴアズと広辻さんを偲ぼう。