アガサ・クリスティ原作、ビリー・ワイルダー監督『情婦』

小学生のときに今は亡き二番目の姉が「タイさま」と騒いでいたタイロン・パワーの主演作をついに見た。映画雑誌『スクリーン』で見た意味ありげなマレーネ・ディートリヒの写真にも魅かれるものがあった。最近はネットで写真を見ることも多い。でもストーリーは全然知らなかった。チャールズ・ロートンが動いてものを言うところもうれしく見た。
金持ちの未亡人が殺されてタイさまが裁判にかけられる裁判劇なんだけど、チャールズ・ロートンと付添婦役のエルザ・ランチェスターのやりとりがおもしろいので、緊張の裁判劇が喜劇調にもなっていてうまくできた映画だ。この二人は実際の夫婦なんだって。

今夜は他のことをするつもりだったのに相方がこれ見るかといったのをいいことに最後まで見てしまった。調子のよい男が殺人事件の容疑者として逮捕され裁判が開かれる。1958年の作品なんだけど、隙がなく笑わせるところもちゃんとあり、納得させるストーリー。いつかは見たいと思っていた『情婦』を見られて幸せ。
これからは見たい映画のBlu-rayやDVDを手に入れてどんどん見よう。もう少ししたらiMacがやってくる。