アントワン・フークア監督『サウスポー』

『マグニフィセント・セブン』『トレーニングデイ』『クロッシング』といまいちばん気に入っている監督の作品を探したら出てきた。ボクシングの映画は大好きだからさっそく見ることにした。
主役がジェイク・ギレンホールということで調べたら『ブロークバック・マウンテン』に出ていた人だ。「あれよかったね、また見たいね」といいながら画面を見はじめるとすぐにボクシングの試合場面へ。ライトヘビー級のボクサー、ビリーは美しい妻と娘と豪華な邸宅で暮らしていた。夫婦とも施設で育って苦労したがいまは幸せな家庭である。施設のパーティで挨拶するビリーにライバル選手が挑発し流れ弾があたって妻が死亡。その後の試合をビリーは負け続け自殺しようとする。プロモーターからも謹慎を命じられ、娘は施設に連れて行かれる。

金なし、家なし、娘も連れて行かれて、どん底に落ちて再起を誓ったビリーは対戦相手のトレーナー(フォレスト・ウィテカー)のところに行く。まず便所掃除からといわれて反発するが、考え直して翌日から働きボクシングの基礎からやり直す。
まあ、ボクシング映画の定石なんだけど、丁寧に作ってあって試合のところは興奮し、父性愛にはほろりとし、いい映画だった。