アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ監督『ザ・ウォーカー』

戦争で破壊され文明が崩壊した地球を一人の男イーライ(デンゼル・ワシントン)が世界にただ1冊残った本を抱えて30年ひたすら歩いて西へ向かう。ちょっと変わった近未来SF映画。
すごい武器を持っていて強盗くらいなら軽いもの、本に手を出そうとする者は即座に殺してしまう。
旅の途中で立ち寄った町は独裁者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)によって支配されている。カーネギーは辺り一帯の支配拡大のために異常にその本を欲しがり、あの手この手で本を取り上げようとする。情婦の娘ソラーラ(ミラ・クニス)が誘惑しようとしても手を出さないイーライだが、ソラーラは本の内容の一端を聞き取りカーネギーに告げる。それはカーネギーが探している本だった。
出発したイーライを追いかけるソラーラ、二人をカーネギーの屈強な子分たちが追いかける。応戦するも多勢に無勢でイーライは最後に本を取り上がられ半殺しにされる。それでも起き上がって西を目指すイーライとソラーラは目的地に辿り着く。本の内容は何度も読んで覚えているから大丈夫。

西へ西へと歩いて30年、着いた先は〈西方浄土〉ではなくて、生き残った人たちが未来に届けようと人類の文化を伝えるために頑張っている場所だった。
デンゼル・ワシントンを久しぶりに見たが汚れっぱなしにも関わらず清潔な印象。
なつかしや、マルコム・マクダウェルが最後のほうで出てきた。