アレハンドロ・アメナーバル監督・脚本『アザーズ』

ようやく映画DVDを見る余裕ができた。T氏にお借りした中から選んだのはトム・クルーズが製作総指揮に加わっているアレハンドロ・アメナーバル監督・脚本「アザーズ」(2001)。
検索したら原作が「ねじの回転」で、原作者が アレハンドロ・アメナーバルとヘンリー・ジェイムズとなっている。「ねじの回転」が原作では見ないわけにはいかない。お屋敷にこどもたちの幽霊が現れるのかしら。ニコール・キッドマンは家庭教師かなと期待に胸がはずむ。さすが彼女は世間ずれしていない家庭教師ではなく、その屋敷に住むことになった美しい母親の役だった。

第二次大戦が終わりかけたころ、英国海峡に浮かぶチャンネル諸島のジャージー島を舞台にした物語。
広大なお屋敷に美しい母(ニコール・キッドマン)と二人のこども(女の子と男の子)が住んでいる。こどもたちは色素性乾皮症という難病を患っており、光があたると大変なことになるので、いつもカーテンを閉めっぱなしで明かりもランプである。
そこへ家政婦と女中と庭男の3人が面接にやってきて雇われ、常にドアに鍵を閉めておくようにきつく言われる。
閉ざされた暗い屋敷と、エキセントリックな母とこどもたちに優しい家政婦は救いのようだが、実は彼らも謎の存在だった。
雇人を信じられなくなった主人公は神父に会いに行くと門を出たが歩いているうちに霧に囲まれてしまう。そこへ戦争に行っていた夫が現れる。

ヘンリー・ジェイムズの世界をアメナーバル監督が映像で表現しているなあとため息して見終わった。