P・D・ジェイムズ『神学校の死』を購入して再読

P・D・ジェイムズの本を初めて読んだ「秘密」の最後にダルグリッシュとエマが結婚する。出会ったときのことを知りたくて「神学校の死」を読んだのが4年8カ月前のこと。そのときは図書館にあった本だけ読んで満足していた。
P・D・ジェイムズは先日お亡くなりになったので、新刊で買った唯一の本が「高慢と偏見、そして殺人」である。
(このあたり、同じようなことばかり書いているような気がする。)

今年の9月に「皮膚の下の頭蓋骨」を読んで再び熱が上がり、ダルグリッシュのシリーズを全部読もうと思った。そして読んでしまったのだが熱は下がらず、図書館で読んだ本を中古本で買って読んでいる。
いま「正義 上下」「原罪 上下」をアマゾン中古本で注文した。次のお楽しみに「灯台」を置いてある。

アダム・ダルグリッシュとエマ・ラヴェンナムが出会う「神学校の死」を再読した。
経済界の大物から依頼された彼の息子の死の真相を探るために、アダムが少年時代に三度の夏休みを過ごしたサフォークの神学校を訪ねる。物語に入る前に少年時代のアダムの姿が描かれる。健康な体と暖かい心と論理的な頭脳そして詩ごころが、美しい海と空の下で育ったのがわかる。

エマはケンブリッジ大学で文学の講師を務める28歳の才媛でケンブリッジに恋人が一応いるんだけど、結婚に踏み切れない。
エマとアダムは神学校の客として出会いおたがいに惹かれるものを感じる。

土地のことや少年時代のこと、神父たちの立場や考えの描写が長い。イギリスという国のこと、国教会など宗教のことなどについて知識が得られる。食事の説明とか日常生活のこともよくわかって、じたばたと過ごしている身としては羨ましい。

半分くらいいってから新たな殺人が起こり、ダルグリッシュ班の警官たちが招集される。
さて、これから「殺人展示室」をもう一度読む。
(青木久恵訳 ハヤカワポケットミステリ 2005年2月発行 1800円+税)