冬は半干し大根で栄養をつける

昔は切り干し大根は好きというより日常的に食べるものだった。よく乾燥した切り干し大根と干し椎茸の細切りを水でもどし、にんじんも細長く刻み、薄揚げも刻んで出汁で炊いたもの。子供のころしょっちゅう食卓に出たものだ。兄と弟は晩ご飯の残りをお弁当のおかずにするといやがったが、わたしは残さず食べた。家を出てからも母の味を思い出して見よう見真似でつくって、いつかおふくろの味的なおかずになっていた。

我が家の食卓に最近なぜか切り干し大根が出てこない。作る人の好き嫌いや得意不得意があるのかな。自分がご飯をつくらないからつくってくれといいにくい。その代わりのように近所の自然食の店で売っている半干し大根を買ってきて変わった大根料理を食べさす。半干しの大根を水につけて何日かおき、輪切りにして豚肉と炊く。大鍋でたくさん炊いてすぐに食べてもうまいし、タッパーに入れて冷蔵庫に保存し、熱いご飯に冷たいおかずを食べるのもうまい。冬の大根は特に栄養があると自然食品店の人がいってたそうな。