ペットロボットの名前はメリーちゃん

姉の家にあがると椅子の上にグレイの大きな猫がいた。昨日電話で言ってたのはこれやねと抱き上げた。姉の知り合いが持っていて、欲しかったらネットで買ってあげると言ってたやつだ。3カ月前に行方不明になった愛猫チャーと同じくらいの大きさ、白っぽいグレイの長毛で可愛い顔をしている。値段は11,750円だったって。

どうしたら声が出るかわからんから見てと言われて説明書を見てお腹のところのスイッチを見つけた。ここを開けたら電池が入っている。
スイッチを入れたら「うーん」とうなって「にゃー」とないた。じっとこっちの顔を見ている感じ。ときどき突然「にゃー」となく。こちらが他のことをしたり、人間どおしでしゃべったりすると目をつぶって寝ている。これってロボットだよね。
ソニーのアイボっていたなあと思い出した。あれはロボットそのままのかたちの犬だった。本当の猫のようなこの猫は進化したロボットなのかな。

ひとしきり遊んでやって、この子は女の子と決まり、名前はメリーちゃんになった。姉はチャーの写真に、この子はおもちゃやで、本当の猫とちゃうんやで、怒ったらあかんでと何度も語りかけた。
そしてまだ慣れないから夜はスイッチを切っておくそうだ。