高倉健と菅原文太に夢中だったころがあった

高倉健さんに続いて菅原文太さんが亡くなられた。好きな人が去って行ってさびしい。
わたしが最初に東映任侠映画を見たのは60年代で、鶴田浩二の「日本暴力団組長」だった。すごい映画でめっちゃくちゃ思い入れして同じ系統の作品をかなり見た。
それから健さんの時代になる。「網走番外地」シリーズをかなり封切りで見ているが、それよりもなによりも好きだったのは「唐獅子牡丹」のシリーズだった。健さんと池部良が殴り込みに行くときの姿が大好きで、そこに主題歌がかぶさる。新世界の映画館で大勢の若者といっしょに「意義なーし」と叫んでいた。
そういう時代のあとに菅原文太の「仁義なき戦い」のシリーズが始まった。健さんの映画には様式美があったが、「仁義なき戦い」は暴力あるのみ。でもユーモアはあった。「明日がないんじゃけん、明日が」と明日捕まる菅原文太演じる広能昌三が女に抱きつく場面をいまだに覚えている。

さっきまでシリーズ3本目の「仁義なき戦い 代理戦争」を見ていた。文太兄いの苦笑いする顔が好き。