96歳の姉と85歳の妹

午前中に施設にいる姉の世話をしている姪から電話があり、ちょっと待ってねとすぐに姉に代わった。姉はわたしの誕生日を覚えていて先月から会いたがっていたらしい。元気やったらええねん、たまに声を聞きたいからねという。そういわれると長いこと見舞いに行ってない。今年は暑かったからよう行かなんだと言い訳して、近いうちに行くからねといった。そういうたら喜んでいたから、近いうちに行かなあかんな。

姉の夫が亡くなってから去年の暮れで10年だ。それ以来、週に一度姉の家に行って習慣になって10年通った。
長いことおうてへんから会いたいやんといわれたら、ほんまやなあ、会いに行くわといわざるをえない。あたしも体調悪うてしんどいねんというたら、声は元気やんかといわれた。声は元気やなとだれにでもいわれるねん。そういえばわたしもそうやと姉。96歳の姉と85歳の妹がじゃれあうようにしゃべっている風景、なかなかええもんやん。まだ姉と妹の間に男兄弟がふたりいる。わたしの下に妹がひとり。