やってきたよと合図の曲

市内に住んでいると外から毎日やかましい音が絶えずといってもいいくらいに聞こえる。一日中童謡を大きな音で流しながらなにかを運ぶ車が通る。「ゆうやけこやけの赤とんぼ・・・」いっしょに歌う。ずうーっと何年も聞いている。なにやさんやろ。「田舎の競馬場どだどだ・・・」と調子をとる。草競馬はなにを運んでくるのかな。廃品回収車も決まった曲を流しながらやってくる。あれなんの曲だっけ。
最近になって間違いなくあれだとわかった曲がある。灯油を運んでくるくるまの音楽だ。「雪やこんこん、あられやこんこん、降っても降ってもずんずん積もる」近所のマンションから灯油の容器をさげた住人がぼちぼち出てくる。
冬になったんやなとつぶやくと「昨日もそういうてたで」と相方が呆れる。どうやらちょっとボケてきたのかも(笑)。

「シャボン玉とんだ、屋根までとんだ〜」も毎日のようにきてたけど最近ちょっと聞かないような。なにを売る車だったのかな。
来る車の荷物に用事があるひとは、曲によってなにを売りにきたのかわかるからいいか。
そんなことを考えていたら「やきいも〜 いしやきいも〜」と焼き芋屋さんが昔と変わらない呼び声を響かせて自転車を引っぱって行った。