昨夜は姪のS子と長電話したので、今日はその妹のA子に電話をかけた。年末やからちょっとしゃべろう。
二人は仲の良い姉妹である。今日はA子が会話の途中で「わたしもう60やで」といったのでびっくりした。いつもハタチの子としゃべっている気持ち。そのときの会話は続かなかったが、電話を終えてから思い出した。A子が産まれたとき、わたしは4歳のS子を連れて日赤病院へ行った。A子は赤ん坊だった。帰り仕度をしているとS子は涙をこらえてわたしの手を握った。
帰りはバスに乗って難波へ出て高島屋の屋上の遊園地でぐるぐる回る乗り物に乗った。そばにいた年配の女性が「若いお母さんね」とわたしにいった。「へえ、おおきに」とわたしは答えて、お母さんぶって姪を膝に乗せた。S子は涙をこらえて横を向いていた。
この話は子供達が小さいうちはよくしたが、大人になってからしたことがなかった。今度ふたりに会ったらからかってやろう。彼女らの両親は60歳を迎えずに亡くなった。長女97歳と三女85歳は長生きしてます。