手紙友達からメール友達へ

毎日メールで友達とつながっている。すぐに返信をくれる友がいて幸せなことだ。昔は手書きの手紙をよく書いていた。若い女子が夜に手紙を書くと感傷的になって朝になって読み返すと顔から火がでる状態になる。兄貴分のボーイフレンドがいて、悩みなんかを聞いてくれるのだが、しまいには聞き飽きてしまう。それほど身勝手な悩みがあったのだなあ。下手な絵も添えてよく書いたものだ。甘えの構造くん。

中学校に図書室ができて、どこからか本がやってきて壁際に並べられた。図書委員に立候補して当選し、毎日図書室で本を読んでいたっけ。図書室にある夏目漱石をほとんど読んだ。
姉・兄の買ってくる『改造』や『思想』や真面目な雑誌もよく読んだ。『スタイル』や『それいゆ』や『スクリーン』は出るごとに姉が買うのを読んだ。なんでも文字を読むのが好きだった。
本を読む間に手紙を書いていた。さすがに学校では女子にあてて書いた。夜書く手紙は少し年上の男子宛。

いまはメールでなんやかやと身の回りの話や病気の話が多い。病気というより体調の話やね。目も耳も歯も疲れてよれよれであるから。それを笑い飛ばすのがわれわれ女子のなれの果て。