手本は二宮金次郎(わたしの戦争体験記 91)

柴刈り 縄ない 草鞋をつくり
親の手を助け 弟を世話し
兄弟仲よく孝行つくす
手本は二宮金次郎

戦争中はどこの学校の校庭にも二宮金次郎の銅像があった。大きな柴の束を背負い、手には本を持って読みながら歩いている姿。
国民学校4年生のわたしは真似して本を読みながら道を歩き、すってんころりんと転んでひざをすりむいた。疎開した山梨県で通学中のこと。

大阪西区の西六国民学校にも二宮金次郎像と奉安殿が並んでいたのを覚えている。奉安殿には天皇陛下の写真と勅語が入れてあったように覚えている。
どうでもいいことを忘れないで覚えていたり、歌もうたえる。