吉田喜重 脚本・監督『嵐を呼ぶ十八人』続き

いつものことだけどDVDで映画を見てすぐに感想を書くので、新鮮な気持ちではあるけれど書き忘れが多い。今回も大阪弁を自然に受け止めていたせいか大阪弁が自然だったと書くのを忘れていた。
手配師森山の芦屋雁之助、村田係長の殿山泰司、ヒロインのぶ(香山美子)の祖母役の浦辺粂子、怪我をした息子を迎えに来た母親役の浪花千栄子のベテランたちが暴走する若者たちの群像を要所で締めていた。芦屋雁之助と浪花千栄子の大阪弁と物腰に爆笑しつつ感じいった。
町の与太者役の平尾昌晃の自然な喧嘩っぷりもよかった。

レイプされたのぶが去って広島へ行き、追いかけた島崎(早川保)は野球場に行ってるはずだと聞いて広島球場へ行く。試合中の場内をあちこち走って見つからず、場内放送で呼び出してもらうが、のぶは暗いところでじっと佇んでいる。野球が終わり照明が落とされていく。どうなるのと思っていたらようやく見つかってほっとした。
撮影が成島東一郎、照明が佐野武治と吉田監督と長い仲の二人が協力している。こういうことも最近本で知ったのだが(笑)。