短編小説と長編小説

おとといまでエドワード・D・ホック「サイモン・アークの事件簿 V 」を読んでいた。いま気がついたけど、ミステリーだとわたしは長編小説を読んでるときはストーリーに引っ張られてすごくはや読みだ。反対に短編小説はゆっくり読む。短編だと一編ずつ登場人物名が変わるし場所も犯罪のやりかたも変わる。それをアタマに入れるのに時間がかかり、じっくりと味わうことになる。つまらん小説ではそうはいかないけど、ホックのような老練な作家だとほんまに味わって読む。幸福感がわいてくる。読み終ってももう一度読んで味わいなおす。

そうやって読み終え感想を書き終えて、先日から待っているスウェーデンのミステリ、アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム / ヘレンハルメ美穂訳「三秒間の死角」(角川文庫)を昨日から読み出した。おもしろくて手放せないところをガマンして会報作りのかたわら読み進んでいる。それでふっと思った。この文庫は文字が大きいからかもしれないけど早く進んでく。それではじめに書いたようにストーリーに引っ張られたはや読みなのだと気がついた。
そして、これももう一度読むことになる。なぜかというと早読みしすぎてストーリーがわからなかったり、人物がこんがらがったりするから(笑)。
さて、これを早くアップしてコピーとりをしながら本を読もう。