目の疲れ、肩こり、歯痛

整骨院(ゴクラク)へ行くといつも「凝ってますねえ」「ここが張ってますよ」といわれて治療がはじまる。ほぐしてもらってゴクラクを味わうのが水曜日。翌日は姉の家に行く日でジゴクである。重労働ではないし、あれこれ指図されるわけでもない。勝手に働いていっしょにご飯とおやつを食べて5時過ぎたら帰ってくるだけだけど精神的に疲れる。なんせ同じことを何回となく聞かされるから生返事するのだって疲れる。会話のようで会話になってないから疲れる。うちにはテレビがないし見る習慣がないのに、週に一度5時間ほどテレビづけになる。古いドラマをやっていてすぐに包丁で殺人事件だ。でも身を入れて見てないから目の疲れにはいいかも。

一日の大半をパソコンにさわり本を読むからいつも目が疲れている。目の疲れが肩こりになる。肩こりは常のことで、今週はそれが極まって歯にきた。歯医者さんにこの歯は治療しないで大丈夫といわれている。いまのところはこのままでいいらしい。目が疲れて肩が凝り歯の周りが傷んでいるという構図なんだろう。

せっかく「快食、快眠、快便」なのだから目を労わって長持ちさせねば。せっかく丈夫に生まれたんだから。

ブリ大根

姉の家に行くときデパ地下で食料品を買って行く。買い物袋にいっぱいつっこんでうろうろして買うものを選ぶ。人のものといえども食べ物を選ぶのは嫌いではない。コースがだいたい決まっていて、おかず(出来合いの魚と野菜)、果物、パン、弁当、お菓子と3日分を順番に買ってまわる。阪神百貨店の食料品売り場が買いやすいしおいしい。タクシーに乗ると運転手さんはたいてい「食料品は阪神でんなあ」という。うちの嫁はんもよう行く」とか。わたしはコンパクトにまとまっているイカリスーパーにもよく行く。

阪神には焼いたのや炊いたのや出来上がった魚の売り場があって、いつも「ブリ大根」ワンパック540円を買う。いまのところ姉のお気に入り。火を通すと翌日でも翌々日でも大丈夫だそうだ。
姉はご飯を炊く以外炊事仕事をするのをやめたので、電子レンジで温めるか、お湯を注ぐしかご飯のことをしない。売るほうはそういう人が多いことをわきまえていて、うまくすぐ食べられる料理をパックしてある。ハンバーグ、オムレツ、麻婆豆腐、肉団子、その他いろいろ、目新しいものを探して買う。

さっき姉は電話で阪神の「ブリ大根」がおいしかったといってた。うちは「ブリアラ大根」だった。ブリのアラは調理が面倒だが大根と炊くとうまい。しかも安い。うちではよく酒の肴に出る。

普通の柿

小浜に住む友人が柿を送ってくれた。ご近所からもらった柿をそのまま3重の袋に入れてあって、開けるとごろごろと柿が入っていた。懐かしい素朴な普通の柿。さっそく剥いて食べた。小浜のどこかの家の庭か畑のそばにある柿の木に実がなっている風景を思い浮かべた。

うちの母親の実家にあった柿の木の柿と見かけも味もよく似ている。うまくはあるがものすごくうまくはない普通の柿だ。最近は自然食の店とかで買った大事に育った格別おいしい柿ばかり食べていて、この味を忘れていた。
傷があったり色が薄いのもある。毎日何個か食べて10日くらいは楽しめそう。

そういえば、最近は柿の木を見てないなあ。母の実家の庭に柿の木があって毎年たくさん実がなる。実を取るのが大変なんだよね。従兄弟が木登りして柿の木は折れやすいからやめろと怒られていたっけ。山梨県の母の実家には梨の木もあった。何十年も昔のことでいまは柿も梨も桑の実もないだろう。

夕食後のラプサン・スーチョン

30年くらい前のこと、いっとき紅茶に凝ったときがあった。というかアメリカ村のネパール料理の店にあるネパールのお茶がおいしくて、そこで飲むだけでなく買ってきて家でも飲んでいた。いまはイラム茶としか覚えてないが好みだった。店の人がネパールに行ったときに仕入れてくるので、いつも売っているわけでない。そんな付き合いから紅茶談義の相手に選ばれて、いろいろ知識をもらったがみんな忘れてしまった。覚えているのはラプサン・スーチョンで、いま飲んでるみたいな上品なのでなくて強烈な味と香りにおどろいた。

プーアル茶もその独特の香りが気に入ってよく飲んだが、濃いめな色合いの小ぶりな急須と湯飲みがよく合うので、いっときは茶器にも凝ったものだ。旅行好きの友人が台湾や中国の土産に持ってきてくれたお茶もうまかった。そうそう烏龍茶用の高級茶器セットをお土産にもらったが、大事にしすぎてあまり使ってない。生きているうちに烏龍茶を買ってきて淹れて飲もう。

毎日飲んでるのはダージリンだが、最近またラプサン・スーチョンがうまく感じるようになった。二杯目に生姜をすって入れている。

3台目のiPad

今日500円玉貯金が溜ったので3台目のiPadを買った。瓶に溜まった硬貨を見ると楽しくて余分のお金のような気がするが、実際は家計からしか出どころがないのである。
アップルから最初のiPadが出たとき、サラ・パレツキーさんがご夫婦で奈良に来られた。最初の夜はヴィク・ファン・クラブのパーティがあり、翌日は奈良でI日遊んで翌々日に東京へもどられた。新幹線の京都へお見送りするべく翻訳家の飯干さんとわたしは奈良ホテルに迎えに行った。ホテルから近鉄奈良駅へ出て駅構内の喫茶店でお茶したんだけど、そこでサラさんが出したのが発売されたばかりのiPadだった。いろんな写真を見せてもらっておしゃべりし、あわや特急に乗り遅れるところだった。通路が工事中だなんて知らなかったから慌てた。

その後、半年ばかりして我が家にもiPadがきた。それが相方専用になってしまったので、わたし用にiPad miniを買った(なんでも自分用を欲しがる笑)。買ったときは張り切ったが実はあんまり使ってない。無料の電子書籍を読むばかりだ。これからの季節に寝床で読むのに使えるけど。そうだ、秋だから漱石読もう。

いま相方がMacBook ProとiPad2台とiPhoneを机に並べてなんかしている。至福の時間だ。生きているうちにMacの喜びをたくさん味わってほんとに幸せな人である。

楽観の人

台風過ぎ去っての月曜日、結局昨夜は選挙結果も知りたいしと明け方まで起きていたので今日はゆっくり寝ていた。お昼前に明るく日が射しているのを見てあわてて洗濯した。夏なら夕方までに乾くが、いまの季節だからこのまま明日の午後までおいておく。次の洗濯物が山積みだ。夏物カーテンなどいろいろ洗い物があるので今週いっぱい洗濯に追われる見込み。今週はこれからずっと天気が良いらしいので助かる。

午後から明るい日差しの中で読書できていい日だった。読みかけの本や新刊書がいろいろ置いてあるのを片付けなければいけないが、昔のようにがむしゃらに読めないので困る。トシをとるっておそろしい。目は疲れるし、読んだ内容を覚えていられないし。ついには、なにを読んだか忘れてしまうかもしれない。ナンギなこっちゃである。でも、読みたい気持ち、読まなくっちゃという気持ちがあるから、読書については楽観的である。ミステリーもロマンスものも、何度も読む漱石や荷風も、ブロンテ姉妹も。買ったままの栗原康『伊藤野枝伝 村に火をつけ、白痴になれ』も「読まなきゃ本」の山に混じっている。
「死ぬまで本を読む」と楽観の人語りき(笑)。

台風21号は月曜未明に東海地方上陸へ

今年も何度か台風の予報があったが、いざとなると大阪は外れで雨も風もたいしたことなく、なーんや今回も来なんだなあと思う。がっかりするわけではないが、予報を信じてるものだから肩透かしやなと。

今回の台風21号はほんまにくるような気がするが、くるまでが長い。台風と関係なく秋の長雨で洗濯物が部屋にぶら下がっているし、ベランダに干したのは干したときの状態でぶら下がっている。さっきいよいよ風が出てきそうと小物を取り入れて暖房の風が当たるところに移動させた。

台風がいざくるとなっても、窓をしっかり閉めベランダを片付けただけで他にすることがない。昔は台風がくるというと非常用のリュックを用意して、お風呂に水を張ったものだが・・・。いまもリュックはそのままあるし、懐中電灯、スニーカーが枕元にある。
そうそう、昨日はコンビニへ行って非常食用のカップ麺を2つ買ってきた。ここで「(笑)」と入れようとしたらすごい風の音。笑っていてええんか。

窓を開けて外を見たら自動車が全然通ってない。雨は激しいが台風という感じではない。街路樹の銀杏の木が揺れているけどたいした揺れではない。
いま23時前、台風はこれからかな。
23時10分、あれ、いますごい風の音がした。こうやって朝までかな。またすごい音がした!

本を減らす方法

一大決心をして本を捨てることにしたが、長い間に溜めたものだからなかなか減らない。部屋の隅にあった古い大きな本棚を引っ張り出して新しい台の上にのせたのが気に入って残した本を並べている。でもこれでは全然片付かない。整体院の先生に指摘されたけど、本の整理労働は膝にくる。ちょっと休んで落ち着いたらまた取り掛かろう。

そんなときにまた本を買ったし、訳者に新訳本を送っていただいたしで本が増えている。読むのは楽しいからやっぱり買うし、いただくのは喜んでいただく。

さっき新しい整理方法を考えた。
一度箱から出して本箱に並べる。数日後おもむろに「あったほうがいい」か考える。あったほうがいいのうち、まず大好きだったアラスカの女性探偵ケイトが活躍するシリーズの文庫本の1冊目「白い殺意」ともう1冊気に入っている本を残す。この方法でかなりの数の女性探偵物が整理できる。気に入っている本を探すのが一苦労だが。
これやってみると時間がかかるけど、納得できるような気がする。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『メッセージ』

雑誌『pen』11/1号のSF映画特集に『ブレードランナー2049』の監督紹介記事があった。誰でも知っている大作の監督に抜擢されたのはカナダ出身でSF映画『メッセージ』の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ。
監督のインタビュー記事を読んだらすぐにでも見たくなって、アマゾンプライムを探したらあった! 399円で見られるとはありがたい。期待して見始めたがその期待を裏切らぬ力作で最後まで緊張した。

世界各地(日本は北海道)に謎の宇宙船が現れて大騒ぎになる。言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)、物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)、アメリカ軍の大佐ウェバー(フォレスト・ウィテカー)が中心になって宇宙船に近い宿営地に行き調査をはじめる。宇宙船には2体の地球外生命体がいて会話をはじめたルイーズとイアンは「アボットとコステロ」と名付ける。アボット・コステロは1940年代の凸凹コンビ喜劇俳優だが、欧米ではいまも知られた存在なのかな。わたしは子供のときに凸凹もの映画を見たことある。
会話するために苦労する二人だが、他の人たちは平和的解決を否定し戦争への準備を始める。

中国が一番の強硬派として描かれるが、ルイーズは中国のシャン上将に電話して彼を説得する。一方的に中国を非難する作品かと思ったらそうではない終わり方だった。
ルイーズにまつわる話があってとても重要なんだけど今日は略。

熟した柿がうまく秋深まる

雨が降り続いている。今朝もすこし降っていたが姉の家に出かけた。最近は雨の日でも姉は「悪いなあ、ごめんね」という感じで、しんどいやろから来なくていいとかいわなくなった。今週は姪が行けないそうなので、わたしは今日行っとかないと。ということで数日分のおかずとおやつを買ってタクシー利用で行った。たいしたことしてないのに疲れてかなわん。こんちはーと家へ上がるなり、ああ、しんどー。

帰りに乗ったタクシーに「東へ行って長柄橋を渡ってから梅田へ行ってください」と頼んだ。ゆうべ寝るときにふと気がついたのだが、淀川を渡るのに新御堂とか淀川大橋しか通っていない。いちど長柄橋を渡ってみたいなと思ったので、さっそくやってみたわけ。長柄橋から眺める淀川はひなびた感じがした。もちょっと時間があって気持ちに余裕があるとき来てみたい。そしてもっと明るい時間に。

帰ってお風呂に入って晩ご飯(赤ワイン、イカのトマト煮、野菜たっぷりオムレツ、チーズとピクルス盛り合わせ、トースト、紅茶)食べていい気分になったらデザートに熟した柿が出てきた。ずるっと果肉がたれて口中に。うまーいのひとこと。秋深まりぬ。