アロマで防虫 菊香せんこう

今年もまた蚊のシーズンがやってきた。6月になると今年最初の蚊が毎年同じ夜10時ごろにパソコンのまわりをブーンと飛ぶ。蚊が出たのを忘れて横になると寝付いた頃合いに腕や足が痒くなって目がさめる。毎年同じことなのに蚊取り線香をつけ忘れている。慌てて起きて痒いところを掻きながら蚊取り線香に火をつける。

今年はちゃんと覚えていて寝る前に線香の箱とマッチと容器を出しておいた。この容器というのがジマンのもので、元々はホーローの鍋なのだ。近所の雑貨屋さんがオランダの雑貨市で仕入れて来たもので、全体がグレイで白のオランダぽい連続模様が入っている。料理によく使ったのだが、底に傷がついたので水分が漏れるのを危惧しで鍋として使うのは諦めた。こうして線香立てに転身したが、深鍋だから線香が倒れても大丈夫。

線香は去年の夏に買ったのがまだ残っていたからさっそく火をつけた。煙が立ちのぼると蚊はいなくなって安眠できる。まだ一晩中でなく30分くらいついていて十分である。
うちは蚊遣りは菊花線香一筋で、そういう人がいるから東急ハンズでも置いてあるのだろう。

お気に入りのド派手なスヌード

去年は年末になる前から寒かったような気がする。年末の「寒さ」プラス「疲れ」で、ついに倒れてしまった。バカなことをしたと反省し気を取り直したものの、まだいまは元気であるとは言い難い。元気になるためにすることがいろいろあって、そのために元気よくやっている。

今年はほんまに寒い。これからもまだ寒さが続くようだ。でも、12月は寒さに負けたけど、いまは寒さには負けない。「寒いなあ」と笑っていっている。腰に派手なスヌード巻いて首にもお気に入りのスヌード巻いて、ド派手なカッコでパソコン前にいる。

スヌードを巻いて夜更かし

二日続けてパソコン関連で夜更かししたからか昨日今日の昼間は体調がよくなかったが、夕方になって四ツ橋に用事があるのを思い出して出かけ、帰りに北堀江へまわった。

いつも同じコースになるがまずベースで紅茶とヴィーガンケーキを頼み、それに足してケーキ2個をお持ち帰りにしてもらった。店主の琴美さんとおしゃべりしているうちに、ケーキとしゃべりの二重の楽しみ効果で体調が回復したきたみたい。

次に同じ並びにある洋品店ジョローナへ寄って買い物。友だちへのプレゼントと自分へのスカーフを買った。わたしは着るものは持ってないけどスカーフ持ちである。古いのもきちんとたたんで置いてあるので、出かけるときに今日はどれにしようと迷うのが楽しい。最近はスヌードをよく買うのでたくさんあってどれも楽しい。夜更かしのときに巻くというか被るというか柔らかい布が首にも肩にも背中にも優しいのがいい。

今宵の雨の寒さかな

もうとうに過ぎたが11月7日は立冬だった。この日から立春の前日までが冬だって。暦には「日は短くなり時雨が降る季節」とある。先週くらいから目立って日が短くなって夕方すぐに暗くなるので慌てた。11月22日ごろが「小雪」というんだって。平地にも初雪が舞い始める。雪が舞わなくても大寒いのだろう。

今年はいつもの年より早く寒くなった。毎日寒くてかなわん日々である。先日と昨日と慌てて冬の服を補充した。寒くても天気が良ればいいが、雨になると冷えて大寒い。今日は夕方から雨になったが、部屋の中まで冷やっこくて寒い。ガス代の心配しつつファンヒーターの温度を上げている。
ベランダへ出てみたらひどく寒いから洗濯を中止した。いささかオーバーだけど干した衣服が凍りそう。天気が戻ったら洗濯して干すことにしよう。
トシのせいだろうが毎年だんだん寒さをきつく感じるようになった。暖かいタイツの補充をしなくては。部屋履きの厚いソックスの洗濯替えを買わなきゃ。つい手元にあったのを人にあげてしまったので。

小掃除して模様替えして

長く使ったレーザープリンタがついにダウンした。元気によく働くやつだったが、寄る年波でダウン。明日引き取ってもらうことになって、今日は空いた場所をうまく使うべく考えぬいて模様替えした。けっこう大きかったので、古い本棚の埃を払いきれいにして代わりに置いた。なかなかいいじゃん。この棚はわたしが自分で買った家具第一号である。17歳くらいのとき阪急百貨店で見つけて届けてもらった。親がびっくり。インテリアに関心を持ち始めたのは中原淳一先生の影響である。
わたしのiMacの横なので棚にはサラ・パレツキーとドロシー・L・セイヤーズの本を並べることにした。今回新しくできた小さな棚にはBlu-rayとDVDを並べる。明日の仕事。

今日は朝から買い物いっぱいして姉の家に行き家事労働し、帰りには北堀江へ出てジョローナに寄り、姉からのバースディプレゼントのお金でバッグを買った。2ヶ月くらい行くたびに眺めていたのを覚えていてくれていて、これ一年中持てますよ、夏でも冬でも春秋でもと勧められ、買っちゃった(笑)。持ってみるとお店にあるときよりも似合う気がしてきた。

ブリストルの箱

ひと月くらい前に堀江のセレクトショップジョローナで古色蒼然としたネックレスを見つけて買った。古色蒼然とは漠然としたわたしの気分なだけで、そういう色合いの新品かもしれない。黒いTシャツを着てつけてみたらよく似合う。寒くなったら黒いセーターを着てつけよう。長い年月アクセサリーというものに無縁だったので、突然の変化が我ながらおかしい。

その商品テーブルには写真や絵葉書も置いてあって、ブリストルで撮った写真だという。知らない地名だけど、なんとなくロマンチックな香りがする。サウス・ウェスト・イングランドの都市だそうだ。20キロ南東にはバースがある。
ブエリストルに住んでいた人が持ってきた品物というだけで、なんとなくブリストルが身近になった。わたしが買ったアクセサリー以外の古そうなのはブリストルの古物商にあったものだろうかと想像がふくらむ。ただその人の手作りなのかもしれないが。

写真が入っていた箱が気に入った。寸法は約18×12×7cm、ボール紙にしぶい色合いの紙が貼ってあり、手書きでなにやらいっぱい文字が書いてある。いつか辞書を両手に読む気持ちになるかもしれない。

わたしがその箱を欲しがったのでジョローナさんが持ち主に話してくれて、今日2000円で譲り受けた。わたしの持っている数少ないアクセサリーを収めて大切に持っているつもりだ。

また袋買い

今日は午後から相方と姉の庭の片付けに行ったんだけど、わたしは阪神百貨店地下で食べ物を買うから先に家を出た。下鴨茶寮のお弁当と藤之矢の天ぷら、大根おろし用大根、カボス、トマト、枝豆を買って行って仕事の後はお風呂とビールとご馳走。草ぼうぼうだったところを抜いた後の萩の枝がしなって美しい。そろそろ萩とホトトギスが満開の秋になる。小さい庭にも秋がくる。

行きしに阪神1階のアフタヌーンティーの売り場を通ったとき、いままで気がつかなかった布袋が目についた。この間は遠くから眺めて買う気になった自然素材の袋が3万円ちょっとの値札がついていて諦めたところ。だけど今回は安い。2268円である。軽くて雨をはじく素材なのでよいなあと思ったが、洗濯はしないでくださいと書いてあった。洗うと水をはじく機能がなくなるのかな。まあいいや、気分良く使える間は使うから。
最近は「これ買うた」と自慢しても「よう買うなあ」といわれず、「ええやんか、うまいこと買うなあ」といわれる(笑)。気持ちよい。

ブリストルのネックレスと箱

堀江のジョローナはわたしのオシャレ指南処である。華やかなのや前衛的なドレスはよう買わんけど、猫柄・犬柄ソックスとか鮮やかな色彩のバッグなんかを買う。インドの派手な布を奔放に縫い上げたバッグは見るだけでも楽しい。そのうちで地味っぽいのをああでもないこうでもないと持ってみて買う。
基本のセーターやシャツは置いてないから、自分の基本のものに足して一味違って見えるものを買うことにしている。バッグとスカーフ、たまにセーターなんだけど、おとといそこにネックレスが加わった。夏のはじめにVFCの中野さんがシカゴを訪れるというニュースがあって、サラ・パレツキーさんへのお土産にとここで個人作家の一品もののネックレスを買った。おもしろいオススメの言葉がサラさんにも気に入ってもらって、とてもよかったと思う。

おととい夕方お店に行ったらブリストルで暮らしていた人の製作になる写真やアクセサリーが置いてあった。まず気に入ったのはハガキを入れてある紙の箱がシブい。ハガキ入れなので売り物でないそうだ。そこを欲しがっている人がいると一言いってと頼んでおいた。なんとオーケーだそうで展示が終わったら2000円でわたしのものになる。
そうそう、その箱にひっそりと寄り添っていたネックレス、古い鎖で小さいツバメとピンクの花をさげるようになっている。それを買って今日つけていったら黒のTシャツに似合う!! もひとつあった、もっと地味でわけのわからん小さいものが4個ぶら下がっているやつ。それを今日買っていまつけている。
ネックレスなんて買うのは何十年ぶり。持っているアクセサリーはふざけた猫のブローチくらいだ。それもブリストルの箱に納めよう。箱から出して襟元につける。今年の冬は賑やかになる予感。

この夏も「菊花線香」で安眠

買ってあった蚊取り線香があと少しになった。明日心斎橋へ行って東急ハンズで買おう。歯磨きチューブ「ソルティー」も使っているやつだけで在庫がなくなったから買わねば。他に何かあったかな、点検を忘れずに。
この間は姪母子と姉にお盆プレゼントを買ったから明日は自分のものを買おう。欲しいのが目につけばだけど。またカバン買ったりして(笑)。

ずっと蚊取り線香立てのいいのがないか探していた。安全第一にしないと熟睡中にひっくり返しては大変だ。さっきまで海苔が10帖入っていたしっかりした缶を使っていた。安全だけど色気がない。ふと気がついて、これはどうかなと引っ張り出したのは、使わなくなった琺瑯鍋。東欧のアンティークを扱っている店にあって中古なのに6000円した。グレイでいかにもって感じの線が入っている。気に入って使いすぎて底に傷がついた。それ以来使わないで台所の片隅に飾り物として置いてあった。
ああ、これこれ!と引っ張り出して洗って乾かし、いま線香を立てたところ。目立って、安全、これええやん。

ギンガムのハンカチ

ギンガムのハンカチを愛用している。しっかりしていて何年経っても洗濯しては使っている。デパートの小物売り場のバーゲンにあったのを見つけて買ったのは10数年前だ。最初はちょっと気恥ずかしかったがずっと使っている。

長年のおんなともだちが失恋したときつきあって心斎橋あたりの喫茶店や洋品店を歩き回ったことがあった。コーヒー店でギンガムの赤いハンカチをとり出しておでこの汗を拭いたわたしを見て、彼女がふっと笑った。同じようなことを繰り返す会話と涙から解放され、わたしは聞き疲れの恋話から一瞬日常にもどってほっと息をついた。あのとき赤いギンガムのハンカチはとても助けになった。

いつもそのギンガムを使っているわけではない。わりとハンカチを買うのが好きだ。買ったものの綺麗なハンカチはもったいなくてバッグの奥深く畳まれている。吉屋信子の小説のシーンがもしわたしの生活に現れたらその綺麗なハンカチをそろりととり出すだろう。

ギンガムという名称は小学校のとき『あしながおじさん』で覚えた。村の孤児院から成績優秀ということでカレッジに入るように後援者がついたジュデイ。カレッジの女中さんはみんなギンガムのエプロンをしている。村の孤児院でギンガムばかり着せられていたジュデイは見ていられない。わたしはこの物語でギンガムという布の名を覚えた。