こどもの頃の我が家の晩ご飯は鯖の煮付けとほうれん草のおひたしと味噌汁が定番だった。母親は内職で忙しかったから。働きだしてからも家に帰るとお膳の上にあるのは同じで、親や弟妹と食べたときと同じものがふきんの下にあった。
家を出て自分で炊事するようになって少しバリエーションをつけて、焼いたり味噌煮にしたりムニエルにしたり、しめ鯖もしたし船場汁もした。基本的に鯖好きなのと、貧乏生活にちょうどいいのと。
魚を買いに行くと一番安い鯖に目がいく。その次はアジで、その次はイワシ。秋にはサンマ。
菜食にしてから魚も食べないからそれらの魚とも縁が切れていた。何年か経っていろいろと考えた結果、野菜を主にするけどたんぱく質を食べようとなって魚を解禁した。シラスとかチリメンジャコとかも毎日のように食べるようになった。
今日書きたかったのは、サバとトマトのパスタが美味いってこと。
コウケンテツさんのレシピ「さばのトマトソーススパゲティ」を読んで相方が作っているがすごくうまい。
「毎日でも飽きない」と書いたら、子どものときから食べ慣れている鯖の煮付け定食みたいな我が家のご飯が懐かしくなった。毎日飽きずに食べていたっけ。我が家には鯖を飽きるという言葉がなかった(笑)。でもあれはもう食べたくない。「さばのトマトソーススパゲティ」なら毎日食べたい。