熟柿(じゅくし)

何度も書いているが柿が好きで実を食べるのも木に生っている景色を見るのも大好きだ。最近は柿の木を見ることもなくて、食べるだけだが。
今日のおやつはスーパーの柿だった。やや柔らかくなりかけているが4個200円という安さに感動。さっそく1個を半分ずつ食べたらええ塩梅に熟れていてすごくうまい。食後が楽しみ。熟柿やんかといいながら口の周りを拭いた。

田舎ではたいていの家の庭に柿の木があり、秋の風情を添えていた。夕日と柿の木。
採って食べるのは自由だけど、低いところでもわたしには手が届かない。いたずら小僧さんがさっさと登って枝を揺らして実を落としてくれるのを待つばかり。柿の木は折れやすいので気をつけろと叔父さんがいつもいっていた。

地面にべちゃっと落ちた実は「熟柿」(ずくしといってた)で、拾うにもべちゃっと地面にくっついて食べられない。だれも見てなかったら拾うのにと思った(笑)。
うまい具合につぶれてないのを拾えればオーケー。桑の実とともに食べてもおこられないありがたい食べ物だった。

干し柿大好き

無農薬野菜のライオンファームへ野菜を買いにいったら干し柿があったと相方が3個入りの袋をくれた。ライオンさんの柿の木になった実の皮をむいて干したもので見るからにうまそう。
さっそく番茶を沸かしておやつにした。うまいし、あまーい。

山梨県のおじさんが剥いた干し柿はほんまのプロの作品というかぴかぴか光っている感じですごかったが、ライオンさんのは1個1個大きさと形がばらばらで大小3個1組になっている。これもよい。
おじさんの干し柿は毎年買い手が決まっていて、毎年同じ仕入れの人が来て商品の干し柿をきちんと運んで行った。どこかの裕福なおうちのお正月の飾りやお茶菓子になるのだろう。

干し柿は残念ながら子供には1個もあたらなかった。盗み食いなんかようせんし(笑)。長じて百貨店の果物売り場で買って帰り家族におごったことがある。母親なんか値段を聞いてもったいながったものだ。
えべっさんの帰り道の出店で四国のどこかの売り場に縄でしばった干し柿がたくさん売っていてうまかった。えべっさんにはもう20年くらい行ってないけど。

ミンチボールスープ

昨夜も遅くまで起きていたので当然今日のはじまりは午後から。朝昼兼用ごはんは昨夜の残りの鶏肉スープを温めたのとサンドイッチとサラダを午後3時ごろ。みんなつくってもらうので楽チンこの上ない。食後に柿を食べた。夕方にはコーヒーとチョコレート。

晩ご飯の主菜はミンチボールの入ったトマト煮スープで明日の朝の分も計算してつくってある。それにトーストとサラダがついた。
相方が午後にわざわざミンチ肉を買いに行ってミンチボールをつくった。台所から呼ばれて見に行ったら、きれいに丸くにぎったのを12個バットに並べて「これを見ろ」と見せてくれた。「すぐ食べたらもったいないね」といったら「飾っとくか?夫の作品ですといって」と笑われた。

晩ご飯にミンチボールを3個ずつ食べて、明日の昼にも同じだけ食べるように鍋に残してある。そこにサラダとパンがつく。
明日の晩ご飯は魚料理と野菜の煮物とご飯と味噌汁と納豆が出る予感がする。

山羊の乳入りどら焼き(わたしの戦争体験記 74)

昨日の寝しなに思い出したんだけど、戦争中に食べた山梨県のY叔母ちゃんの山羊の乳入りどら焼きのうまさったらなかった。Y叔母ちゃんは母の姉妹の4番目で、母の実家から歩いて2時間くらいのところで夫婦とこども2人で農業で暮らしていた。母たちの話ではあまり裕福ではなくて苦労しているらしかったが人柄は最高だった。わたしは自分が理解されている感じがして好きだった。

家の前に川が流れていて橋を渡ると家があった。
山羊を飼っていてわたしが行くと乳をしぼって飲ませてくれた。またそのミルクでメリケン粉を溶きフライパンでおいしいどら焼きを焼いて食べさせてくれた。気前の良い叔母さんで、高さ3センチくらいのを半分に切って、またその半分に切ったのを皿にのせてくれた。甘くてうまーい。その味をいまだに覚えている。
叔母さんは「おやき」といってたように覚えているが、ここでの話からいくと「どら焼き」だ。『家なき子』のルミ少年のイメージした「どら焼き」はこれだと今頃思い出した。ルミのはしぼりたての牛のミルクだった。叔母さんのは山羊だが、どっちも元気な動物のミルクをもらって食べたのだ。

いろんなどら焼き

ふと思い出したんだけど、わたしが子供の頃に留守番してるときにつくって食べたホットケーキまがいのメリケン粉を丸くのばして焼いたホットケーキまがいのやつ、家では母が「おやき」といっていた。山梨県の言い方なのかも。田舎ではメリケン粉でなくて米粉でやってたかもしれない。トウモロコシの粉でもやったがすごく不味かった。

『家なき子』では主人公のルミが田舎のおばさんの家に着いたらいっぱいどら焼きを焼いてあげると友だちのマチアに約束していた。東西どこでも、粉さえあればできるものだったんだろう。
わたしは母親の真似をしてつくってたんだけど、簡単でうまくて気に入っていた。きょうだいに食べさせた覚えがないから、一人のときに作っていたんだろう。火を起こして、終わったら火を消さないといけないのに面倒なことをよくやったなあ。自分の食欲に負けてたんやな。

いまもどら焼きは好きだ。名の通った和菓子屋のどら焼きはやっぱりうまい。近いところで廣井堂のどら焼きがうまい。

宵寝としじみの味噌汁

夕方背中をマッサージでほぐしてもらったら、そのまま1時間ほど寝込んでしまった。気持ちよく目が覚めて起き上がり、そやそやこれやらなあかんとヴィク・ファン・クラブの会報仕事をやった。マッサージと宵寝のおかげで体調がよくなり、気持ちよく作業ができた。あと少し頑張れば出来上がる。9月10月合併号になったが、ページ数が多いからレイアウトに手間がかかる。今日みたいに助けがあると能率はあがるしとても助かる。それにしてもいつまでやるのだろうと自問。

昼過ぎに買い物に出た相方が「これ見てみ」とスーパーのパックを出した。久しぶりのしじみだ。もう冬だもんね、しじみがうまい季節になったんや。「今夜はしじみの味噌汁やで」「オーケー」
今日の献立は、焼酎湯割り、生野菜のサラダ、蒸し野菜、ゴーヤチャンプルー、十穀米ご飯、しじみの味噌汁、番茶。
今日もうまいごはん食べた〜

コーヒーとパンの香り

留守番の晩ご飯の食後に大きな柿を2個食べたらお腹が冷えた。わかっていてやっている。あわててストーブの前でお腹と足元を温めました。そして膝掛け毛布を巻いた。
10時過ぎに相方が帰ってきてコーヒーを淹れるというので、ありがたくお願いした。わたしが淹れるのはお湯を入れるコーヒーでカンタン便利だがうまくない。相方のはコーヒー豆を挽いて淹れるのでうまい。

わたしのコーヒーにつけるのはドライナッツとか小粒チョコレートだが、相方は村上春樹ふうにサンドイッチを手早くつくる。暖かい部屋に香り高いコーヒーとパンの香りがする。ありがたいこっちゃです。

サラダにもスープにもお豆腐を

長いこと冷奴と湯豆腐を食べていないけど、お豆腐は毎日のように食べている。今日の晩ご飯のスープにはお豆腐がたくさん入っていたし、サラダのお皿にはオリーブオイルをかけた豆腐がのっていた。豆腐とオリーブオイルがよく合って品がいい。
昔なら豆腐の食べ方が決まっていて、そこに麻婆豆腐が加わったくらいだった。麻婆豆腐大好き。
昔ながらの豆腐の味噌汁もよく食べる。そこに納豆を加えるときもある。あんまり好きではないが、好き嫌い関係ない普通の味だ。

それ以上に日常的に食べているのがスープとサラダだ。たまねぎ、じゃがいも、にんじん、かぼちゃなどを煮込んだスープの最後に豆腐を大きく切って加える。スープが残り物で一回分に少し量が少ないなというときに助けになる(笑)。
サラダは手元にある野菜をなんでも使って豆腐といっしょに皿に盛る。野菜にも豆腐にも刻んだパセリをたくさんかける。トマトの赤がよく似合う。
我が家の今日の晩ご飯は豆腐をたくさん使っておいしくて経済的。

渋柿が甘い

ファンヒーターから暖かい風がそよいできて幸せを感じる季節。これで今年の冬もなんとか乗り切れそう。ガス代が次の問題だが。
月曜日の無農薬野菜販売で相方が「渋柿」を買ってきた。大きいのが1個100円だったから2個。「甘いよ、も少し熟れてから食べや」とのことで、ちょっとずるずるするのを2日待って、今日まず1個を半分ずつ食べた。これがもううまいのなんの。いままで食べた甘いのや上等のとは全然違うおいしさだ。渋が極まると甘みになるんかとしみじみ思った。

山梨県の叔父さんは秋から初冬にかけて毎晩柿を剥いていた。左手に持った柿がぐるぐる動いて剥けていくのが見事だった。剥いたのをどんどん縄でしばっていき風通しのよい場所に吊るす。毎年の作業でわたしは2シースン見ただけだが、吊るす場所は決まっていて、作業はたゆみなく進んでいく。ちょっとやろうかと小さな切れ端をくれたので口に入れたらすごーく渋い。口の中が渋でがたがたした。ハハハと笑うおじさんの笑顔は珍しいので、渋かったけど愛想笑いを返した。

食欲の秋

若い頃は、いや若い頃を通り越しても、しょっちゅうお腹を減らしていたような気がする。とにかく食欲旺盛でよく食べた。そして太っていた。最近は炭水化物を減らすべくご飯の量を少なくしているので、腹一杯やーと叫んでお腹をなでるようなことはない。野菜とタンパク質をおかずというより主食の一品として食べているから、めちゃくちゃ太りはしないが痩せはしない。難しいところである。運動不足だしお腹の肉が柔らかくなっているし、なんとかせにゃ。

甘いもの好きはつねづね反省しているが、そばにあると反省をどっかへおいといて食べてしまう。果物は新鮮がイノチと遠慮なく食べる。
昨日と今日おやつにクリームパンとイチジクと柿を食べた。
今日は相方が朝帰りだったので、お昼は個食でモヤシたっぷりのラーメンを食べた。おやつが甘いものなのに、ラーメンで炭水化物を過剰にとったと食べてから反省。へへ、あんまりしてないけど。

いま村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』(1〜3)を読んでいるが、食欲を誘われるところが多い。内容は厳しいのだが、主人公の「ねじまき鳥」さんがご飯をつくる場面がたくさんあって、読んでいるとお腹が空いてくる。ねじまき鳥さんはコーヒーを温め、レタスとハムをはさんだサンドイッチをさっさと作って自分が食べたり、たまたま来た客に出したりする。まだ1巻を読んだところなので先が楽しみ。ノモンハン事件についてまったく知らなかったので学べるのがありがたい。