こどもの頃から雑誌が身の回りにいろいろあった。とにかく7人のきょうだいがいたからこどもの雑誌もいろいろ、大人の雑誌だっていっぱいあった。いちばん上の姉といちばん下の妹の年齢の差は20年である。うちの両親は20年の間に7人のこどもを産んで育てたのだからすごい。これだけのこどもたちにご飯を食べさせた上に本も買ってくれたのだから、父親の稼ぎが少なかったとモンクを言うとバチが当たるね。
そんなわけで、少女雑誌から婦人雑誌、映画雑誌、ミステリ雑誌、なんでもある中で育った。姉たちが結婚して出て行ったあとは「それいゆ」「スクリーン」「婦人公論」など少ない小遣いから自分で買っていた。
雑誌買いはずっと続いていたが、雑誌の黄金期と思える時期があり特にたくさんの雑誌を買っていた時期があった。
「アンアン」は創刊号から買っていた。「装苑」も好きだった。「銀花」「流行通信」など大好きだった。誌名を思い出せないものもたくさんある。ずっと後には「オリーブ」もたまに買っていた。
ある時から雑誌が急速におもしろくなくなって買わなくなった。いまも美容院で見る女性誌を自分で買って読む気が起こらない。最近買った雑誌は「ユリイカ」「現代思想」、たまーに「ミステリマガジン」。相方が買う「Wired」は気に入った特集のときに読む。
今日は相方が料理の雑誌を買ってきたというので見せてもらった。「エル・ア・ターブル」79号で、特集が〈“グルメ”と“きれい”を叶える 今、「おいしい」はヘルシー〉。
相方は実用記事として、わたしは昔のように夢のある雑誌として読んでいる。