シャーロット・ランプリング主演『さざなみ』

封切り時から見たいと思ってた作品(アンドリュー・ヘイ監督)をようやく見た。シャーロット・ランプリングの若い頃の映画はけっこう見ているが、最近は名前も忘れていた。さっきまで期待に胸膨らませて見てたわけだが、もひとつだったな。
結婚して45年目の夫婦は記念パーティをすることになっていて、着るものやメイクなどにも配慮しないといけない。病気をしてちょっと気持ちが弱っている夫をいつも気遣っている妻だが、いまになって夫には自分と知り合う前に愛していた女性がいたことがわかる。スイスの氷山で行方不明になっていたのがいまごろ遺体が発見されたのだ。

いつも夫のことを気遣いつつ暮らしているのに、夫は過去の恋人のことで頭がいっぱいになっている。郊外のゆったりした家で呑気に暮らしているのに、心の中に風が吹き荒れる。

クリント・イーストウッド監督『ヒアアフター』

なんか映画見たいなとアマゾンプライムをぶらぶらしていたらクリント・イーストウッド監督、マット・デイモン主演の映画があった。昨日はキアヌ・リーブスで今日はマット・デイモンか、どっちも大好きだからいいじゃんと見始めた。

リゾート地のホテルにいるカップルの男性は気だるくベッドにもうちょっといるといい、マリーは買い物に街へ出かける。
買い物していると海の水がすごい勢いで跳ね上がり巨大な津波となって押し寄せてきた。逃げる間も無く波にさらわれる人たち、流れた建物にあたって倒れる人たち。建物の中にいて助かった人は倒れた人を助けようと動き出す。
マリーは死んだと思われそっと置いておかれるが水を吐きやがて息を吹き返す。津波にのまれて呼吸が止まったときに見た映像が頭から離れない。マリーはテレビ番組の司会者としても現代社会への批判者としても知られた存在でミッテランに関する本を書くつもりで、周囲の人たちにも期待されている。

ジョージは地味に工場で働いているが解雇される。彼はかつて霊能力者として知られていたが、いまは自分を嫌悪している。兄がビジネスとして彼を組み込もうと目論んでいるのもうっとおしい。ジョージはなにもかも置いてロンドンへ行く。いつもジョージはディケンズの作品朗読を聞いて心を落ち着かしているので、今回もディケンズ博物館へ。

マリーが休暇をとって書いたのはミッテランでなくて臨死体験であった。周囲で無視され仕事もなくなるがマリーは自分の体験を書いた本を出す。
マリーがブックフェアで朗読すると、ジョージが聞いていて、本を買いサインをしてもらう。

大鍋で鍋焼きうどん

昨夜の晩ご飯
鍋焼きうどんが食べたいから個人用の鍋を買おうと話がでた。だけどほとんどの日は使わないからしまっておく場所がいる。いまのところ毎週食べるわけでなしとこの案は却下になった。

でも、うどん鍋でなくて鍋焼きうどんが食べたい。
今夜は大鍋でつくる鍋焼きうどんをやってみた。
出汁と鶏肉とうどんは全体に入れ、鍋を二つに区分して、ほうれん草とネギときのことカマボコ、お餅を突っ込み、ぐつぐつしてきたらそれぞれ部分にたまごを入れて天かすと刻みネギをぱらぱら。

ここからこっちがおれ、そっちがジブンと分けて、それぞれ深皿にとって食べた。うまかったよ〜

キアヌ・リーブスとティルダ・スウィントンの映画『コンスタンティン』

DCコミックス「ヘルブレイザー」の映画化で2005年に公開された。
原作はDCコミックスの漫画「ヘルブレイザー」、監督がフランシス・ローレンス。エクソシストのジョン・コンスタンティンをキアヌ・リーブス、刑事と双子の自殺した少女二役をレイチェル・ワイズ。わたしがこの映画を見る気になったのは、キアヌ・リーブスとともにティルダ・スウィントン(天使ガブリエル)が出ているから。
上映時間121分を退屈せすにじっと見つめていたんだから、映画も見ていたわたしらもすごい(笑)。

キアヌ・リーブスはほっそりと美しくて機敏で動きに目が離せない。長時間ずっと出ていてくれてありがとう。
ティルダ・スウィントン! 彼女の出ている映画は『オルランド』しか見ていないのだが、写真はいろいろ見ていてずっと憧れの存在だったからぴったりの役でよかった。

最近は後醍醐天皇や吉野など日本の中世に関する読書であたまがいっぱいである。この映画はキリスト教やらカトリック関連に親しければすっと入ってくるはずが、なかなかむずかしかった。

ヘロン・カーヴィック『村で噂のミス・シートン』

先日翻訳者の山本やよいさんが本を送ってくださった。『村で噂のミス・シートン』って楽しそうなタイトルやなあ。著者はヘロン・カーヴィック、知らんなあ、はじめての名前だ。コージーブックスは以前かなり読んだが、最近はヴィク・ファン・クラブの会報に連載中の「コージー・コーナー」(書き手は影山みほさん)で紹介されるので、彼女の原稿だけで満足して本は読まずにすませていた。でも紹介文を読んでるから作者名はかなりおさえているのに、ヘロン・カーヴィックははじめて。紹介を読むとBBC制作のラジオドラマ『ホビット』でガンダルフを演じた俳優だって。どこかのんびりした感じはホビットと似通っているかも。

さっそく読みだすとすっごくおもしろい。
ロンドンの学校で美術の教師をしているミス・シートンは、亡母のいとこからケント州にあるコテージを相続した。明日から休暇3週間を過ごしに行く予定である。
その前日にオペラに行った帰り道で出会った男女の事件に巻き込まれる。なにげなく持っていた傘で女を刺した男をつついてしまったのだ。男は逃げていき女は殺されていた。
警官が二人やってきて話を聞く。その展開がおもしろくて本を離せなくなる。
場所はロンドン、警視庁の警視と部長刑事の警官コンビが楽しい。ロンドンからケント州に場所を移してまた捜査に関わるが、事件はもっと大掛かりになっていく。
ぱーっと読んだので消化不足だ。もう一回読もう。
(山本やよい訳 コージーブックス 840円+税)

とんでもなく寒い

昨日は寒さがいくらかマシになったように思うと書いて、すこしいい気持ちになった。夜中を過ぎてからお風呂に入って温まり、足を伸ばしたり縮めたり血行をよくする体操をした。それから白湯を飲んで、ベッドに入る前の数分を『村で噂のミス・シートン』のお気に入りページを読んで過ごした。全体をざっと読んだとき、お気に入りの箇所に付箋を貼ってあるので、そこを楽しんでから安眠しようという魂胆(笑)。

ところがですね。今朝の驚くべき寒さかな。明け方にはぐっすり眠り込んでいたけど、それでもものすごーく寒さを感じた。それからまた掛け布団をかぶって寝てしまい11時ごろ起きたんだけど、ものすごく寒かった。天気予報を読んだら午前中がものすごく寒かったようだ。「すごく」とか「ものすごく」とか多すぎる文章だけど、それ以外にいいようがないんで。

昼間の気温は実際は上がっているかもしれないけど、体感は上がってない。中にカイロをはさんだ腹巻をしたらお腹が気持ち良いので、寒い間は当分これやな。

寒さ慣れ

今日も寒かったが強烈な寒さは感じなかった。気温は上がってなくて同じくらいだから寒いのには変わりないはずだけど、慣れたのかな。もっともどこにも出かけてないから寒さを感じるはずがないね。
壁から感じる底冷えも一時ほどではなかったような気がする。あっそうか、ソックス3枚重ねばきしてた。先日、姪にもらった派手派手ソックス、外から柄が見えないように内側にはいている(笑)。足元がぬくいと体もぬくく感じる。自分ではなかなか買いに行かないが、姪が気を利かせてくれるので助かる。着られなくなったからとセーターももらったし、姪御さまさまである。春のセーターも着られなくなったのをまわしてほしいな。

寒い日は本読みにかぎる

最近は読書熱があがっていて昨夜も遅くまで本を読んでいた。寒い日は本読みにかぎる。
谷崎潤一郎『吉野葛』の古い岩波文庫はおおかた読んでいたので少し残っているところを読み終わった。読書中の村松剛『帝王 後醍醐』のあとがきで南朝のことは谷崎潤一郎『吉野葛』があるから書くのをやめたとあって、あわてて『吉野葛』を探したのだ。いい物語だった。
道はまだまだ遠い。『帝王 後醍醐』のほうはまだ5分の4くらい残っている。

山本やよいさんが新しく訳された本を送ってくださった。封筒から出したときは、著者ヘロン・カーヴィックって新しいコージー・ミステリかしらと思ったが、ちょっと開いて読んでみると、ユーモアの質が違うように感じた。作者についての説明を読むと、イギリスBBC制作のラジオドラマ『ホビット』でガンダルフを演じた俳優と出ていた。

それで慌てて最初から読みだして今日はかかりきりで読んで半分くらいいった。これからが楽しみだ。
(『村で噂のミス・シートン』ヘロン・カーヴィック 山本やよい訳 コージーブックス 840円+税)

明日が寒さの底とか

いますごく寒い。家の中で暖房十分なんだけど、足元を冷風が通り過ぎていってるような気がする。明日9日はもっと寒くて、寒さの底だと天気予報でいっていた。寒さの中で建物が必死で耐えているような気がする。

そういえば、去年9月の台風はものすごい風速だったと学者が発表したと数日前のネットニュースで読んだ。うちは必死で窓ガラスを押さえてガムテープを貼っていたが、やっぱりすごい風やったんや。大きな物体が飛んできてぶつかったら終わりだったと今頃ひやりとしている。実際に飛んでいくのを見たという人がいた。うちと同じ8階の窓から大きな物体が部屋に飛び込んで住人が亡くなったというニュースがあった。この建物はあの風の中を頑張っていたんや。

これからコーヒーとチョコ。さっき食べた昨日のぜんざいの残りがうまかったなあ。寒いから食べて夜更かし。

自家製マーマレード

無農薬の野菜を持ってくる八百屋さんが先週おまけに八朔を1個くれた。皮を煮てジャムを作れとのこと。1個だけだからやってみようと、刻んで小鍋でことこと炊いたらおいしいマーマレードが出来上がった。
できたてを小皿にとってひとくち食べたら、うまーい。ほのかに苦味があるのがいい。1個分の皮を煮ただけなのにけっこう量がある。ちょうど食べ終わったジャムの瓶に入れた。翌日からトーストを食べるときに食卓に出した。たっぷり食べて今日まであった。

木曜日は野菜の日なので所定の場所に買いに行って先週の礼をいい、大きなオレンジを2個買った。明日オレンジを食べ終わったら主夫はマーマレードづくり。