「エリザベス」は1998年の作品。約10年経った2007年に製作された「ゴールデン・エイジ」と2日続けて見た。2作はつながった物語だった。
16世紀のイギリス、王位継承権一番目のエリザベス(ケイト・ブランシェット)は、妾腹の娘ということで義理の姉になるメアリー女王に蔑まれていたが、メアリーが亡くなったため、イングランド女王として即位する。
エリザベスはしっかりした女性だったが、地位を得てからは試練を超えてだんだん女王らしくなっていく。恋情を押し込んで、イギリス国と結婚したと言い、ヴァージン・クイーンと言われるようになる。
父のヘンリー8世が1534年にイギリス国教会を成立させた。亡き女王メアリーはカトリックだったが、エリザベスは父を継いでいる。
それでローマから憎まれて刺客につけ狙われる。国内にもカトリック信者がたくさんいる。
世界最強の艦隊を持つスペインとフランスから結婚を持ちかけられて断る。その後スペイン艦隊が攻めてきてテムズ川を遡ってくるという。大掛かりな海戦が繰り広げられ、劣勢だったイギリス海軍が巧妙な作戦で勝つことができた。
航海士ウォルター・ローリーとの恋。ウォルター・ローリーという名前は子どものときから知っていたけど、なんか物語を読んだのかな。この人がアメリカ新大陸に渡って、手に入れた土地に処女王にちなんで「ヴァージニア」と名付ける。
もう一度見て確認したいが、女王が進む道に水たまりがあって、ウォルター・ローリーがマントをさっと投げてその上を歩いてもらうシーンがあった。もしかしたらこの話をなにかで読んでいたのかもしれない。
いままでわたしが読んできた物語ではエリザベスよりもスコットランド女王メアリー・スチュワートのほうが気高くて美しく、エリザベスは冷たい女という印象が消えていない。この2本でエリザベスに興味がわいてきた。