キャメロン・クロウ監督『バニラ・スカイ』

キャメロン・クロウ監督「あの頃ペニー・レインと」(2000)を先日見てとてもよかったので、同じ監督の「バニラ・スカイ」(2001)をレンタル店で借りた。トム・クルーズ主演というのにも惹かれた。「トップガン」(1986)以来のファンなので。といっても長いこと彼の映画を見ていなかったけど。彼の別れた妻のミミ・ロジャーズとニコール・キッドマンが好き。
「バニラ・スカイ」はスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」(1997)のリメイク版で、主演女優のぺネロぺ・クルスは両方の映画で同じ役をしているそうだ。

見ているときも見終わっても興奮している。そして夢と現実シーンのどっちがどっちか、わけがわからなかったりしている。

デヴィッド(トム・クルーズ)はマンハッタンに住み、フェラーリを乗り回す出版界の御曹司である。遊びでつきあっているジュリー(キャメロン・ディアス)がいるが、パーティで友人と来ていたソフィア(ぺネロぺ・クルス)に一目惚れする。
ソフィアに気持ちが動いたデヴィッドに嫉妬したジュリーは、自分の車に乗るように誘うが、怒り狂った運転で暴走し事故を起こす。ジュリーは死亡、デヴィッドは大けがを負い二目と見られぬ顔になってしまう。

低温保存して150年後に目覚めさせるという〈LE社〉の係員がティルダ・スウィントンで、不思議な雰囲気を醸し出していた。
拘置所の精神科医マッケイブ(カート・ラッセル)とデヴィッドのやりとりでだんだん深入りしていくのが興味深かった。
トム・クルーズの怪我した顔と、それを隠すための仮面と、美しいトムだからよけいに刺激があった。