アンソニー・ミンゲラ監督『コールド マウンテン』

ずっと見たいと思っていた「コールド マウンテン」(2003)、上映時間が2時間35分と知って気持ちが引けたままだった。昨日久しぶりに「VFCサイト」のエッセイページにある「Chissarossa の I LOVE CINEMA 15」を読んで見たくなった。

アメリカ南部、コールド マウンテンで働いていたインマン(ジュード・ロウ)は、新任の牧師の娘エイダ(ニコール・キッドマン)と気持ちが通じて言葉を交わすようになった。彼は他の若者たちといっしょに南北戦争に駆り出されて行く。別れのときに抱き合っただけだったが、それがふたりにとって生涯の恋となった。

南部の青年たちは苦しい戦争で死んで行く。重体のインマンは収容された病院でエイダからの手紙を読んでもらって生きる気力が甦る。病院から忍び出たインマンは脱走兵となって、歩いてコールド マウンテンを目指す。脱走兵を捜す義勇軍に追いかけられながらも、孤独に暮らす女性たちにかくまわれ助けられてエイダと会いたい一心で歩く。

一方、エイダは父が急死して孤独な生活をしている。お嬢さん育ちのままで畑は荒れ日々の暮らしに困るのを隣人のサリーが助けてくれる。サリーは流れ者のルビー(レニー・ゼルウィガー)をエイダに紹介する。ルビーは雇われ人ではなく対等な立場ならと、エイダに野良仕事を教える。エイダはピアノを売り払い畑を耕し種を蒔く。でも、夜になるとルビーに「嵐が丘」を読んでやる。ルビーはここまでといわれても自分で続きを読むほどになる。

サリーの息子たちが脱走してもどったのを義勇軍が引きづり出して殺す。ふたりはサリーを助けていっしょに暮らすことにする。ルビーの無責任な父親が仲間とやってきて一悶着。

雪の山小屋で一夜を過ごすことになったエイダは食糧を求めて山道を行くと、向こうから男が歩いてきた。インマンだった。
ふたりは初めての夜を過ごす。美しいベッドシーン。
しかし、翌日、脱走兵を捜す連中がやってくる。インマンと義勇軍の中でも腕自慢な男との一騎打ちはお互いに死の銃弾となった。

最後は戦争が終って平和な農場に一家がいる。
エイダは娘の手を引いている。ルビーには夫と子どもがいる。ルビーの父親がいて、サリーが微笑んでいる。