ジョン・マッデン監督『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』

最近は存在さえも知らない映画が多くて困ったことだ。先日からずっとダークなのが多かったからちょっと洒落たの見ようということで選んだ。とはいえ、さきに検索しなくてはどんなんかもわからんという情けなさ。
ジョン・マッデン監督は「主任警部モース」「第一容疑者」などテレビドラマを演出している人なんだって。最近読んだ「ウッドストック行最終バス」のモース主任警部ものが映像になっているのか。「第一容疑者」は友だちに貸してもらってかなり見たっけ。
「恋におちたシェイクスピア」(1998)を映画館で見ている。「セブン」(1995)でファンになったグウィネス・パルトロー(「抱擁」が最高)と「高慢と偏見」のコリン・ファースが出てるというので行ったのだが、もうひとつだった。期待大きすぎたのだろう。

「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」(2006)は、だれが出ているかも監督の名前も気にせずに見たらアタリだった。おっ、グウィネス・パルトローやんと喜ぶ(笑)。もともと演劇なので部屋の中のシーンが多く、せっかくのシカゴの景色が少なくて残念。

キャサリンは学生生活を中断してシカゴ大学の教授だった父親ロバート(アンソニー・ホプキンス)を介護して5年間暮らしてきた。ロバートは20代で天才ぶりを発揮したが精神を病んで、厖大な量のノートになにか書いている生活である。キャサリンは父にすすめられて数学のノートを書くようになる。
父が亡くなったあと教え子のハルがロバートが遺したノートを見たいとやってくる。父の不安定な精神傾向と数学の才能を受けついでいるキャサリンの心は揺れる。葬儀には実際的な姉がニューヨークからやってきて世話を焼く。葬儀の後のパーティでキャサリンとハルは気持ちが通じて一夜を共にする。父でなく自分が書いたとノートを渡すがハルはキャサリンが書いたはずがないと思い込んでいるのがわかり、キャサリンは絶望する。
それなりに妹を思っている姉は家を売りキャサリンをニューヨークへ連れて行こうとする。キャサリンは部屋を探すという姉に病院の一室ではないのかと反発。
シカゴを出るときにハルが大学のチームがノートの数学の証明はキャサリンがしたものと認めたと言いにくるが、車は停まらない。飛行場で待っているとき、キャサリンは空港を後にして大学へ。大学のベンチでハルに会えてよかった!