P・D・ジェイムズ『女には向かない職業』(2)

コーデリアはバーニィが乗っていたミニでどこへでも出かけて行く。図体が小さいから人を訪ねるときにも停めやすい。
ケンブリッジでの聞き込みは同じ世代の男女と話ができて楽しいこともあった。
村へもどってコテージでマークが首をつっていたベルトを調べ、自殺でないことを確認する。庭の井戸をのぞいたとき何者かに突き落とされるが、必死で壁を這い上がりもう少しのところまでいくが蓋が閉まっている。死を覚悟してじっとしていると近所の人が助けてくれた。探偵は作品中に一度は危害を加えられるものだが、それにしてもようやるわ、コーデリア。

どっとクライマックスになって事件は終わる。とても複雑な事件だったがコーデリアは頑張った。マークのことを思いながらしたことと、レミングに告げる。謝礼金は支払われて一息つけそう。

そこへスコットランドヤードのダルグリッシュ警視から呼び出しがかかる。ダルグリッシュ警視は鋭いがコーデリアは頑張る。事件のすべてを調べあげたダルグリッシュはコーデリアから聞きだしたいことがある。22歳の女性探偵は頑張る。
事務所へもどると新しい依頼人が待っていた。

小泉喜美子さんの訳は小気味よく歯切れがよくて読みやすい。
(小泉喜美子訳 ハヤカワポケットミステリ)