政治と文学 ジュリアン・シュナーベル監督『夜になる前に』(2)

昨日は映画「夜になる前に」を見てすっかり興奮してしまい寝付けなかった。カストロ政権には好意を持っていたから、見ているときはえっという場面が多々あった。でも考えるまでもなく、文学はやばいものだ。新しく革命政府を打ち立てるためには文学は邪魔である。文学的なものも邪魔である。
アレナスの才能を認めて育てようとした先生が、軍部や官僚たちに節を曲げさせられるつらいシーンがあった。そういうふうにしていかないとキューバという小国がアメリカの鼻先で生きていけなかったのだろう。
アメリカへ渡ってせっかく自由になったのに、エイズに罹るなんてなんてことだ。