ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q 檻の中の女』(1)

久しぶりにミステリにのめりこんだ。ユッシ・エーズラ・オールスンによるデンマークの警察もの「特捜部Q 檻の中の女」がおもしろい。医師の山田真さんが2作目の「特捜部Q キジ殺し」を激賞されていたので、まずは1作目を買ってみた。これ読み上げたら2作目を買いにいく。
あと少しで読み終わるのだが楽しみを引き延ばしておもしろいということだけでも書いておこう。

コペンハーゲン警察のカール・マーク警部補は部下の二人とともに悪臭に気づいた隣人が通報した朽ち果てた小屋に入って行った。死臭立ちこめる中へ入って5分もしないうちに銃撃される。アンカーは死亡しハーディは脊椎損傷専門の病院に入院中である。生き残ったカールは罪悪感から立ち直れないでいる。

カールはヤコブソン課長から新しい部署で働くように言われる。新設の部署〈特捜部Q〉はカールが単独で動き、全国各区の未解決事件を担当する。オフィスは地下におくといわれてカールは思う「不愉快な同僚は隔離房に監禁か」。オフィスが整うと彼は助手を要求する。

地下のオフィスにやってきたのはハーフェズ・エル・アサドと名乗るシリア系の浅黒い肌の男でカールよりも年上のようだ。彼は掃除をしお茶を入れ書類の整理をする。二人はたくさんの未解決ファイルの中から「女性議員失踪事件」を選ぶ。
(吉田奈保子訳 ハヤカワポケットミステリ 1900円+税)