ピエール・トレトン監督『イヴ・サンローラン』(ドキュメンタリー映画)

こんな映画があると全然知らなかったが見てよかった。
イヴ・サン=ローランは1936年生まれ、天才的なファッションデザイナーとして輝き、2002年に引退して2008年に亡くなった。この映画は若きサン・ローランと出会って愛し合い、半世紀にわたって公私ともに支えてきたピエール・ベルジュが語るドキュメンタリー映画。ピエール・ベルジュはビジネスマンとしても優秀だったが、のちにミッテラン政権のときにエイズ撲滅運動にも関わる。

イヴ・サンローランは21歳でディオールに特別の才能を認められた。その年にディオールが亡くなり後を継いで主任デザイナーとなる。最初のコレクションが成功し大きな歓声を浴びる。それからは大いなる栄光を背負うことになり常に新しいファッションを世に送り出すための苦悩の日々であった。そのイヴをピエール・ベルジュが支える。映画のはじめから終わるまでピエール・ベルジュの語りがずっしりと重い。2010年のフランス映画。

イヴ・サンローラン(字幕版)