『吉田健一』(道の手帖)を買った

昨日ジュンク堂でぶらぶらしていたら「吉田健一」という文字が目についてすぐに買った。2012年2月28日 河出書房新社発行〈KAWADE 道の手帖 生誕100年 最後の文士〉。このシリーズの本を買ったのははじめてだ。
60年代には吉田健一の本をかなり持っていたが、震災のときに処分したからいま持っているのは「金沢」と「東京の昔」で、この2冊は絶対手放せない。ときどき出しては気に入ったところを読んでいる。
翻訳書はシャーロット・ブロンテ「ジェイン・エア」(集英社文庫)が手元にある。「ジェイン・エア」を最初に読んだのは中学1年で姉の友人に借りた阿部知二訳だったが、そのときはひたすら物語に圧倒されていた。その後に自分で買った集英社文庫の吉田健一訳でその文体に惹かれた。ジェインとロチェスターさんとの話しぶりがイギリス人の会話だなーみたいに思えたりして。だからこれから「ジェイン・エア」を読むという人には集英社文庫の吉田健一訳を買えとうるさくいう(笑)。
検索したら吉田健一訳の本はたくさんあって、ミステリもいろいろ訳されているのがわかった。わたしはそれらの本を読んできた。

昨日はシャーロック・ホームズで2時間も本を読む時間があったので、ひたすら吉田健一を味わっていた。本を読むときはいつも夢中だが、昨日は格別に夢中になっていろんな人が書いている吉田健一の思い出にひたっていた。