ジョゼフ・ハンセンのブランドステッター シリーズ

押し入れのミステリ箱を掘り出したのはおとといのこと。読書会の課題本「ブラック・ダリア」は厚くて読みにくそうだから読書会前まで置いとく。ロバート・クレイスのエルヴィス・コールシリーズはそんなに忘れてないから結末のところに目を通して友人宛に送る手配。

そしてもう一発! ジョゼフ・ハンセンのデイヴ・ブランドステッター シリーズ8冊(全12冊)をあちこち拾い読み。本の厚さがちょうどよい。映画でいうといまのミステリは2時間30分の超大作みたいなのが多いから、あっさりと90分で終わる昔の白黒映画みたいで小気味よい。
1970年から91年の間に書かれたシリーズでポケミスをずっと買っていた。不足の4冊はどこへいったやら。そのころ読んだ多くの私立探偵小説と同じく〈ネオハードボイルド〉に分類されるのかな。しかも男性の恋人とのやりとりがリアルである。

デイヴ・ブランドステッターは保険会社の調査員をしている。父親がその会社の社長をしていて、いつも落ち着いた結婚生活をするようにいうのだが、デイヴはゲイであることを隠さないで恋人ロッドと暮らしてきた。
家具を買いに行ったときの店員だったロッドと20年にわたる愛の生活だったが、突然の癌でロッドを失い、最初の作品「闇に消える」のときは孤独に暮らしている。そして知り合った青年は亡くなったロッドの存在で落ち着かない。
そしてさっき「砂漠の天使」を開いたら懐かしきセシルが出てきた。