SUBの西山さん追悼

最後に聴いた8月17日の西山 満 QUARTETのとき、MCで久しぶりに1961年のアート・ブレーキーとジャズメッセンジャーズのことを口にされた。いつものようにではなく、リー・モーガンとウェイン・ショーターがかっこ良く吹きまくったことだった。わたしもよく覚えているけど、若武者ふたりの演奏ぶりはすごかったのよ。
西山さんにわたしが最初に話しかけたときと、最後に聞いたMCがアート・ブレーキーとジャズメッセンジャーズだったことに、なにか因縁めいたものを感じている。まあいつも言うてはったけど、リー・モーガンとウェイン・ショーターのことを聞いたのははじめてだった。むしろ、アート・ブレーキーとジャズメッセンジャーズのことを言い出されたときに、わたしが尻馬に乗って若武者たちのことをカッコいいと言っていたのだった。

毎月真ん中の水曜日が、西山 満 QUARTET[西山 満(cell) 歳森 彰(P) 財 盛紘(B) 弦牧 潔(D) ]の日だった。西山さんなくして西山 満 QUARTETはないからもう聴けなくなってしまった。残念だけど、3年通ったんだから上等だと思うことにしよう。なんでもいつかは終わる。歳森さんのピアノを聴きに京都の無音ストリートへ行くことにしよう。