向こう三軒両隣とヤツガシラ

姉の家に行く前にデパ地下まわりをしていて、菓子売り場で特別販売の和菓子に気がついた。1個200円で3種類の大きなあん巻きが山盛りになっている。これをうちらのおやつとご近所にもあげようと6個買った。
まず2個をお隣りに持っていくとちょうど手すきだったとみえて、戸口でおしゃべりになり30分くらい立って相手した。次にお向かえのおばあちゃんちに行ったら、こちらも夫を亡くして寂しいと話し出して立ち話15分。相槌を打ちながら阪神大震災の仮設住宅訪問ボランティアをしていたときを思い出した。

午後遅くにもう1軒の方から大根と揚げの炊いたんの差し入れがあった。晩ご飯のおかずが1品増えてありがたいと姉が喜んでいる。こちらにはこういうときのために買い置きしてあるお菓子を少々お皿にのせてわたした。

台所に新聞紙に包まれた大きな物体があるのでなにかと聞いたら「開けてみ」というので開けたら土にまみれたでっかいヤツガシラ。さっきあん巻きを持って行ったところが昨日くれたんだって。
「うわっ、ええなあ、これはうまいで」といったら、皮をむくのが面倒だしどうしようかと思っててん、持って帰って」とのこと。ありがたく重い芋を持って帰ることになった。「小芋とサツマイモも持ってって」だとさ。重かったけど提げて帰った。